見どころが多い北インドだが、旅はハード? 一方、南は…

インドといってもデリーやアグラといった北インドに行く人がほとんどで、南に行く人は少ないでしょう。しかし、もしあなたがインドに初めて行くとしたら、私は南をオススメします。というのも、確かに歴史的な観光名所が多い北インドなのですが、観光客が多いことからそれに群がるインド人も少なくありません。従って、寄ってくる人々に疲れるだけでなく、“騙された”という被害の多くも北インドで起きています。それが人によっては、「インドはもうこりごり」となるのです。なので外国人観光客がそれほど多くなく、人も穏やかな南インドから旅を始めれば、ストレスも少ないインドの旅ができるでしょう。要は、旅行初心者でも旅がしやすいのが、南インドなのです。

ケララ州のバックウォーター。東南アジアのような、緑多い風景が広がる ケララ州のバックウォーター。東南アジアのような、緑多い風景が広がる

南インドの地理を覚えよう

南インドは、インド亜大陸の南に突き出た大きな半島の南部分。インド全体の面積の1/4ぐらいですが、それでも面積は64万平方キロもあるので、日本の約1.7倍。地形や気候も変化に富んでいます。州で言えば、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、ゴア州、カルナータカ州、ケララ州、タミル・ナードゥ州の6州と、アンダマン諸島やラクシャディープ諸島を含みます。地理を大きく分けると、ベンガル湾に面した東海岸、標高1000メートル近い中央のデカン高原、アラビア海に面した西海岸の3つのエリアに分かれます。

南インドの気候はどうなっている?

海岸線は乾季と雨季がある、高温多湿の熱帯モンスーン気候です。東南アジアのような気候で、ビーチで過ごすのもいいでしょう。デカン高原がある高地も雨季と乾季がはっきりしていますが、やや乾燥しているサバナ気候。冬は温暖で、夏は北インドほど暑くはなく、インドでは年間を通じて比較的過ごしやすいでしょう。西海岸に並行して走る標高1000〜2600mの西ガーツ山脈には避暑地も多く、コーヒーやお茶の栽培も行われています。またこの西ガーツ山脈は世界遺産にも登録されており、国立公園も多いんですよ。豊かな生態系を育んでおり、トラをはじめとする野生動物の宝庫にもなっています。

南インドに行くベストシーズンは?

海岸部の気温は年間を通じて日本の夏かそれ以上に暑く、四季はない代わりに雨季と乾季があります。乾季はほとんど雨が降らない(1か月で1〜4日程度)ですが、その代わりに雨季になると、毎日か1日おきに雨が降ります。なのでできれば、旅行に行くのは乾季にしたいとろですね。アラビア海沿い(ゴア、ケララ州)は、5〜7月の小雨季と10〜12月の大雨季のふたつの雨季があります。反対側のベンガル湾沿いは10〜12月が雨季。ということで旅のベストシーズンは、1〜3月になります。(その2に続く)