おおむね安全な鉄道の旅だが

世界のあちこちを陸上移動していますが、全体的には鉄道よりバス利用のほうが多いです。それでも鉄道には各地でけっこう乗っています。ただし鉄道マニアではないので、車両とかゲージとかはわかりません。乗客の質問攻めに遭ったりすることはありますが、ほとんどの場合、格別トラブルもなく旅をしております。「盗難」編を書きましたが、私自身は盗難に遭ったことはないし、「遅延」はまあトラブルといっても、国によっては良くあることです。が、「投石」は日本ではほぼないので、驚きました。

鉄道でのトラブル・投石編 インドとトルクメニスタン 鉄道でのトラブル・投石編 インドとトルクメニスタン

列車を止める人々

鉄道関連のトラブルで、今までで一番驚いたのは、自分の乗っていた列車が襲撃された時です(笑) 私がまだ旅行ライターを始めたばかりのころ、南インドを鉄道で移動していました。バンガロールとかチェンナイとか、そのあたりです。するとなぜか乗っていた急行列車が駅に入らず、その手前500mぐらいのところで止まってしまいました。しばらく動かないので、線路に降りてみると、遠くの駅に数百人の人が群がっています。聞く所によると、選挙中でいろいろもめているとか。もしかしたら、投票箱を列車で運ぶのを阻止しようとしているのかもしれません。

強行突破しようとする列車だが

席に戻ってしばらくすると列車が加速し始めました。そして駅に止まらず、スピードを上げて強行突破しようとします。その途端に、四方から石が飛んできてあちこちの窓ガラスにヒビが入りました。乗客はあわてて席を立って中央通路にかがみます。幸いエアコン車だったのでガラスは二重で、ヒビですみました。私は他の乗客と同じように避難しながら、「ああ、こういう時、ジャーナリストは身の危険を顧みず写真を撮るのだろうなあ。自分は失格だなあ」と思ったのを今でも良く覚えています。

中央アジアの荒野で石が

列車への「投石」は世界中であると思いますが、それが自分の席に来るというのは、宝くじに当たるほどの確率でしょう。場所は中央アジアのトルクメニスタン。夜行列車の寝台で、横になってシーツを被って寝ようとしていたら、突然目の前のガラスを突き破って石が飛んで来ました。幸いケガはありませんでしたが、窓ガラスはほぼ全壊で、列車が揺れる度に少しずつガラスが落下してきます。しばらくしたら車掌が来て、ガラスを窓の外にポイポイ捨て始めました。窓全開とほぼ同じなので、真夏とはいえ風は寒く、震えながら寝ることになりました。まあ、そのおかげで、砂漠の美しい日の出を見ることができましたけど。