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インド、ボーパルの博物館に先住民アートを見に行く(前編)


掲載日:2014/10/02 テーマ:美術館・博物館 行き先: インド / ボーバル

タグ: 博物館 美しい 歴史


ボーパルの長い名前の博物館へ

インド、ボーパルの博物館に先住民アートを見に行く(前編) インド、ボーパルの博物館に先住民アートを見に行く(前編)

インド中央部のマディヤ・プラデーシュ州の州都ボーパールにある丘の上に、長い名前のちょっと変わった博物館があります。「ラーシュトリヤ・マーナヴ・サングラーハラヤ」がその名前。長くてとても覚えられそうにありませんが、意味は「人類博物館」です。ここに展示してあるのは、インドで「アディヴァシー」と呼ばれる先住民の作品です。インドがヒンドゥー教の国になる前、つまりおよそ2000年以上前からずっとインド亜大陸に先住していた人々がいて、今でもそういった人々がヒンドゥー化される以前の文化を伝えているのです。彼らの作品がこの博物館に展示されています。

インド先住民アディヴァシーたちが描く絵

アディヴァシーはインド全土で5000万人いるといわれています。人口12億のインドでは少数民族ですが、決して少ないわけではありません。約500部族にわかれ、それぞれの民族が昔からの伝統を様々な形で今に伝えています。その中の絵として代表的なものに、ピトラ画、ゴンド画、ワルリー画があります。これらはいずれも家の土壁などに描かれてきたものですが、それをキャンバスや紙に描く絵師あるいはアーティストが登場し、博物館に展示したり、販売するようになってきました。

ラトワが描く祈りのピトラ画

ピトラ画は、グジャラート州からマディヤ・プラデーシュ州にかけて住むラトワという民族の宗教画です。家の内壁に、五穀豊穣や家畜の増殖を祈願して、絵師が馬の絵を描きます。そこにはラトワの神話や宇宙観が表現され、絵そのものに神が宿るとされ、信仰の対象となっています。ここにはヒンドゥー教の神々は登場しません。運がよければ、農家に招かれて内壁に描かれたピトラ画を見ることができますが、普通はなかなかそれは難しいと思いますので、この博物館でご覧下さい。子どもが描いたような素朴な絵ですが、西洋絵画にはない独特な味わいと、敬虔な祈りの姿を感じることができるでしょう。(後編に続く)

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2014/10/02)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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