インド東部にあるオディシャ州の州都へGO!

インドは何度か行っているという方でも、たいてい行くのはデリーやアグラ、ベナレスといった北インドの平野部、あるいはジャイプルやウダイプルといった北西インドのラジャスタン州、通でも行くのは南インドぐらいで、なかなか他のところには行かないでしょう。今回紹介するのは、そんなインドの穴場ともいえる場所のひとつ、オディシャ州の第一の都市ブバネーシュワル。ベンガル湾に面したインド東部にあるオディシャ州(もとオリッサ州)の州都で、国際空港もあるこの州の玄関口です。インド各地から空路の便も出ていますし、東部の大都市コルカタ(カルカッタ)から鉄道でも行けます(急行で約7時間)。それではこの町にはどんな見どころがあるのでしようか。これから、紹介していきましょうね。

旧市街のかつての沐浴池周辺に、9〜12世紀の寺院が数多く残る 旧市街のかつての沐浴池周辺に、9〜12世紀の寺院が数多く残る

紀元前にはカリンガ王国の都だった都市

この都市の歴史は古く、紀元前にはカリンガ王国の都があったことで知られています。古代に栄えたカリンガ王国ですが、紀元前3世紀に北インドを最初に統一したマウリヤ朝のアショカ王により征服されました。別記事の「インドの穴場? のんびりできるオディシャ州がおすすめ!」でも紹介しましたが、その時の戦いで多くの死者を出したアショカ王は、心を痛めて深く仏教に帰依することになったと伝えられています。アショカ王の業績としては、仏典結集を行い、また仏教の聖地に多くの石柱を建てました。そのおかげで、今でもブッダ生誕の地などの仏教の聖地が特定できているのです。さて、カリンガ戦争の戦いの場となったのがこのブバネーシュワルなのです。

インド独立とともに、再びこの地方の中心に

ブバネーシュワルはその後、5世紀末から15世紀末にかけて東ガンガ朝の都として栄え、多くのヒンドゥー寺院が建設されました。その時代のものが、今も旧市街に数多く残っています。その次のガジャパティ朝の時代には都は20kmほど北にあるカタックに移ってしまい、イギリス統治時代までオディシャ地方の都はそちらにありました。しかし1948年のインド独立と共に、州都は数百年ぶりにここブバネーシュワルに戻ります。

町は性格が異なる新市街と旧市街に分かれている

空港からブバネーシュワルの町へは約4km、鉄道なら新市街の中心部に列車は到着します。町は区画整理された市街に官庁が並ぶ新市街、そしてその南4kmほどにある旧市街に大きく分かれています。新市街はイギリス統治時代に発展した町なので見どころは少ないのですが、ホテルやレストラン、交通機関など、旅行者に必要なものはこちらにあります。一方、観光名所はやはり旧市街に集中しています。次はその旧市街の見どころを紹介していきましょう。(その2に続く)