かつてのイギリス植民地で味わうアフタヌーンティー

3段に重ねられた皿の上に、品よく並べられたスコーンやケーキ、サンドイッチ。お茶を飲みながらこれらを味わうアフタヌーンティーは、イギリス発祥の習慣です。19世紀ごろに始まったとされる喫茶方法で、その後イギリスが植民地としたアジアやアメリカ大陸の国々にも伝えられました。そうした国では、植民地時代に建てられたホテルでクラシカルなアフタヌーンティーが楽しめたり、町のカフェでモダンで洗練されたアフタヌーンティーに出会えたりします。

デリーの5つ星ホテルで、優雅にアフタヌーンティーはいかが? デリーの5つ星ホテルで、優雅にアフタヌーンティーはいかが?

インドのコロニアルホテル、インペリアル

イギリスの植民地であったインドにも、数は多くはないですがアフタヌーンティーが楽しめる場所があります。デリーのコンノート・プレイスの南側にあるホテル・インペリアルがそこです。1936年、インドがまだイギリス領だった時代に営業を開始し、現在も高い人気を誇る豪華な5つ星ホテルです。大理石のロビーから廊下を奥へ進み、クラシカルで上品なインテリアに飾られたいくつもの部屋の横を通りすぎます。熱気と喧噪に満ちた外の世界からは考えられないほど、涼しく優雅な空間。まるで別世界に来たかのようです。

ホテル内のカフェでハイティーを

そんな建物の一角に、カフェ「アトリウム」があります。吹き抜けで、噴水が流れる気持ちのいい空間。この場所でアフタヌーンティーを楽しむことができるのです。私が訪れた2014年3月は、アフタヌーンティーのセットが2000円弱でした。ちなみに、インドではアフタヌーンティーのことを「ハイティー」と呼びます。このインペリアル・ホテルでは、なんと創業時からこのハイティーを提供し続けているのだそう。なお、アフタヌーンティーではなくスイーツビュッフェの日もあるので、事前に確認したほうがいいでしょう。

やってきたティーセット。お味は…?

紅茶は数種類あるうちから選んで注文。銀のプレートに載った素敵なティーセットに心がときめきます。食べ物は1人で訪れても、きちんと3段の皿に盛られたセットが運ばれてきます。お茶はウェイターさんが、ほどよいころを見計らって継ぎ足しにきてくれます。ケーキのお味は残念ながら、日本のものにはまだまだかなわない感じですが、歴史あるホテルの優雅で洗練されたサービスが、極上の気分に浸らせてくれます。実際この値段でアフタヌーンティーができる所は、ほかの国ではなかなかないことでしょう。喧噪のデリーのひと味違う一面を見たいなら、ぜひおすすめしたいティールームです。