インド料理は辛いもの、甘いものがあります

インド人は甘い物が大好き! インドといえば、イコール「食べ物が全部辛い」と思ってしまう人も多いでしょうが、甘い物もどっさりあるのです。私が初めてインドに行ったとき、甘い物の種類の豊富さと、歯が痛くなるほどの度はずれな甘さ、そして女性や子供だけでなく男性も積極的に甘い物を口にしていることに、とても驚きました。いろいろ食べてみましたが、その中でも「おいしい!」と上位にランキングされたのが、「ガジャール・カ・ハルワー(ガジャールハルワ、ガジャルハルワとも)」でした。

世界のデザート〜インド伝統のデザート「ガジャール・カ・ハルワー」はとっても健康的! 世界のデザート〜インド伝統のデザート「ガジャール・カ・ハルワー」はとっても健康的!

にんじんは、すりおろすとカサが減るのです

「ガジャール」とはにんじんのこと。にんじんと牛乳をたっぷり使ったデザートなんです。すりおろしたにんじんを加えたケーキなどは日本でもよく食べられていますが、ガジャール・カ・ハルワーのにんじんたっぷり加減は、ケーキどころではありません! 見た目は、ツヤのあるすりおろしにんじんそのままのようなのです。作り方はおもに以下の2通り。ひとつは、牛乳を2時間ほど弱火にかけて、半分量になるまでひたすら煮詰めておく(途中でかき混ぜてはダメ!)という、やや時間のかかる方法です。これに、すりおろして炒めたにんじんを加えて、砂糖やカルダモン、バターも入れてさらに煮詰めます。

濃厚か、さっぱりか、お好み次第で作り分けましょう

もうひとつは、すりおろしたにんじんにいきなり牛乳を加えて煮詰めるという簡単な方法です。水分がほぼなくなったら、砂糖、バター、カルダモンを加えてさらに炒めていきます。なお、バターは本来はインドの澄ましバター「ギィ」を使います。仕上げにアーモンドスライスやカシューナッツなどをトッピングします。これだと調理時間はだいぶ短縮されますね。私が自宅で作ったのは簡単そうな後者の方法でした。さっぱりしていましたが、インドで食べたもののほうが、ずっと濃厚な味わいでした。おそらくインドで食べたものは、前者の時間のかかるやり方だったのでしょう。ただ、簡単レシピの方も、さっぱりした味わいが好きな人には合うと思います。インドのデザートは味が濃いものが多いですからね。

デザートにも野菜を積極的に取り入れましょう

にんじんは油を加えて加熱することで、大事な栄養素であるカロテンの吸収率が上がります。また、風味付けに必要なカルダモンは、インド料理に出番の多いスパイス。脂肪を分解して消化を助ける働きがあります。ということは、意外と油をたくさん使うインド料理の後に最適なデザートといえますね。できたての温かいものも、冷たく冷やしても、どちらもおいしいんですよ!