デリーにいても、やっぱり食べたい南の味

一口に「インド料理」といっても、ひとくくりにできないのはご存知かと思います。私は、タミルナードゥ州やケララ州などの、南インド料理がとりわけ好きです! 日本のインド料理レストランは、そのほとんどが北インドのものですよね。南インド料理は北インド料理よりも軽い口当たりでサラッとした料理が多く、カロリーも低いように感じます。先日インドに行ってきましたが、デリーを中心に滞在していたため、南の味が恋しくなってしまいました。

オニオンウータアッパム。左端が謎のチャツネ(美味!) オニオンウータアッパム。左端が謎のチャツネ(美味!)

「チェーン店とは思えないクオリティー」と評判のレストランへ

コンノート・プレイスを歩いていた時、とても評判のいい店のことを思い出しました。「サラヴァナ(サラワナとも)・バワン」という、南インド料理レストランです。チェンナイを中心に、南インドで大人気のチェーン店ですが、なんと世界中に店舗展開しているそうですよ。ここコンノート・プレイスにも2店舗を構えています。ジャンパト通り店と、Gブロック向かいのインディラ・サーカス沿いにあります。私は後者の方に入ってみました。なお、正式名称は「HOTEL SARAVANA BHAVAN」ですが、ホテルといっても宿泊施設ではなくてレストランという意味です。

テーブルマットの紙に書かれているのは国内外の支店名 テーブルマットの紙に書かれているのは国内外の支店名

入店してみて、改めてその人気ぶりを実感

午後3時くらいの中途半端な時間帯にも関わらず、店内は満席。豊富な人数のスタッフが、きびきびとお客さんをさばいていきます。メニューを見て、安さとあまりの品数に驚き。「なんでも提供しますよ!」という気概にうれしくなってきます。しかし私の目的はただ一つ。それは、日本ではほぼ食べることのできない、「オニオンウータアッパム」です。一言で言うとお好み焼きのようなシンプルな粉モノなんですが、玉ねぎの甘みがふんわりとやさしく、毎日食べても飽きない味なのです。

店内の様子。 店内の様子。

スープもチャツネも、手抜きなしの美味です

出てきたオニオンウータアッパムは、やっぱりすてきな味でした。20年前に行ったケララの旅に、一気に引き戻されたような気持ちになりました。デリーでこんな思いに浸ることができるなんて、さすが名店です。このお好み焼きには、サンバル(スープ)と、トマト・ミント・ココナッツ、そしてもう一つの謎の材料でできた4種類のチャツネ(薬味)が付いてきます。謎の材料は結局最後までわかりませんでしたが、病みつきになる味。もうこれらのチャツネだけでも、ちびちび舐め続けていたくなるほどのおいしさなのです。

デリーにいながら南インド旅行の気分

ふと隣のにぎやかなテーブルを見ると、女子大生のような女の子たちがおしゃべりしながら、スプーンでチャツネをすくっては口に運んでいました。ああ、やっぱり。わかりますその気持ち! それほどのおいしさなんです。「もしずっとデリーにいられたら、オニオンウータアッパムだけでなく、毎日かよって全メニューを制覇するのに」と思うような、いいお店でした。外に出ると大行列。やはり皆さん、よく知っています。インド人のグルメ好きさんに混じって、あなたも南インドの味をおためしください。

全員、順番待ちをしていました 全員、順番待ちをしていました