インドを旅してみよう

摩訶不思議な国のイメージが強いインド。「生半可な気持ちではインドに負けてしまうのではないか」と怖れている個人旅行者も少なくありません。確かに、インド人の“押しの強さ”はかなりのものですが、もっとそれが強い国もあります。それに観光客相手に言い寄ってくるのは、北インドの観光都市が中心で、それ以外のところではそれほど多くはありません。さて、今回はそんなインドを旅する時の服装についての話です。

インドを旅するからといって、力が入り過ぎなファッションはいかがなもの インドを旅するからといって、力が入り過ぎなファッションはいかがなもの

20年前の初インドで買ったのと同じものが…

昨年、インドのとある町の土産物屋で、私が初インドで買ったものと同じものが売られているのを目にしました。20年前のものとまったく同じエスニック柄の薄いパンツです。当時の私は、「ナメられちゃいけない。オレは筋金入りのバックパッカーだ」と周りにアピールしたかったのでしょう。デリーに着くなり、メインバザールで昔のヒッピーが着そうな、この濃いえんじ色の薄手のパンツを買いました。派手ですが、当時はそれがインドぽく感じたのです。そして非常に色落ちして、他のものと洗えなかったのを覚えています。

気合いが入りすぎて逆に目立つ

しかし、あとで「インド人は誰もあんなものを履いてないし、ほとんどの人はTシャツを着ていない」ということにも気づきました。インド人男性の一般的な服装は、地味な色のズポンにブルー系のストライプの襟付きシャツが定番です。なのでこんな服装をしていると、遠くからでも「外国人がいる」とすぐにバレてしまいます。インドに駐在している外国人も、地元に溶け込もうとしているのですから、そんなハデハデな格好はしません。要はインド初心者的な人ほど、「こういうのがインドっぽい」と勘違いして、逆に現地に溶け込まない格好をしてしまうと言うことですね。

“ふつう”の格好で。あとはTPOを考えよう

観光地のジャイプルで、そこそこ“いい”レストランに入ったら、上下キッチリとエスニック風に決めた日本人の若者(オトコ)がいました。「もうずいぶん長いんですか?」と聞いたら、「いえいえ、2週間でもう帰るところです。インドは初めてで大変でした。お腹を壊してしまって、もうこういう店じゃないと食べられません」と弱気の発言(ちなみにインドでは「2週間」は短いほうです)。かなり気合いが入っていたのでしょう。昔の自分を見るようでした。ちなみに今の私の標準的な服装は、チノパンに襟付きシャツです。言い寄ってくるインド人もあまりいなくなりました。あと、インドは「見かけ社会」なので、大事に扱われたかったら、それなりの格好をしたほうが、何かとうまくいきますよ。