旅行中のコミュニケーション術。こんな例はいかが

海外旅行に行ったとき、「外国語を自由にあやつれたらいいだろうなあ」……そう夢見たことは誰でも一度はあるはずです。とはいえ、付け焼き刃では外国語の習得は難しいものですよね。「学校であんなに英語を習ってきても話せないのに、ムリムリ」と最初からあきらめている人も多いでしょう。けれども、生活するのではなく楽しむための旅行だったら、必ずしも言語をきっちり覚える必要はありません。自分の得意なこと、趣味、興味のあることを上手に使えば、たちまち現地でのコミュニケーションはスムースになり、友達だってできるかもしれませんよ! その例をお話しします。

2000年のデリーの空港で、このポスターをもらいました 2000年のデリーの空港で、このポスターをもらいました

「ボリウッド映画」の驚くべき人気を活用しよう

たとえば私は、インド娯楽映画(いわゆる「ボリウッド映画」というジャンル)が好きです。このことが、これまでの旅行をどれだけ愉快なものにしてくれたか、数え切れません。日本でも近年は少しずつ認知度が上がってきたものの、多くの日本人にとっては、インド娯楽映画の“世界的規模”といってもいいほどの人気を、ちょっと実感しづらいと思います。インド本国はもちろん、シンガポールやマレーシアや香港など、インド系住民の多い国ではインド映画の話題は百発百中の大受けです。また、インド人でなくても、ネパールやパキスタンなどのインドの近隣諸国でも、インド映画スターは有名人です。さらに、ドバイなどの中東地域でも、出稼ぎに来ているインド人たちの大きな娯楽は、やっぱりインド映画! インド映画は、国境も民族の壁をも軽々と越えるんですよ。

空港の免税店で、こんな得な体験!

ほんのちょっとだけヒンディー語やタミル語(インドの公用語)を覚えていき、あとは旅先で映画スターの名前を次々と並べていくだけで、確実に、周りに人垣ができるほど人気者になれます! たとえば、デリーのインディラ・ガンディー国際空港の免税店でのことです。時計売り場のオメガのコーナーに、インド映画スターのシャー・ルク・カーンの大きなポスターがありました。当時彼はオメガのイメージモデルを務めていたのです。私はもちろんシャー・ルクが大好き。オメガの店員さんたちに映画の話をあれこれして、「そのポスター、いいなあ」と目をハートマークにすると、何も買っていないのにポスターやシャー・ルクの絵葉書をたくさんくれたのです。空港の免税店でそんな風にしてもらえるなんて、旅人にフレンドリーなインドならではかもしれませんが!(後編に続く)