インド・ニューデリーの空港からのタクシー

これまで何度もインドに行っていますが、私がニューデリーで揉めてしまうのが、空港から乗るタクシーです。なぜかニューデリー着は深夜になるので、市バスやメトロが使えず、やむを得ずタクシーに乗るのですが、事前料金払いのプリペイドタクシーを使います。カウンターで料金を支払い、行き先ホテルが明記された紙をドライバーに渡して、タクシーに乗り込むのです。ここでフリーの悪質タクシーなどに乗ってしまうと、揉め事のもとなのですが、安心なはずのプリペイドタクシーでも、乗車してから、ドライバーは、延々と交渉を始めてくることがあるのです。「このホテルはよくない。俺の紹介するホテルに泊まれ。いいか」。「やだよ」。「やだよじゃねえだろ、いいだろ?」。「やだね」。「このホテルは治安が悪くて、クーラーもない。料金もべら棒なんだぜ」……。こんな会話が繰り返されるのでした。

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タクシーがインドの洗礼だった!

到着してすぐ、疲れている時にこのように交渉をされるとたまりませんね。しかしここで折れたら、ズルズルとアリ地獄に落ちるかのように、次から次へと話を持ち出してくるのです。そうして大金を払わされた旅行者が後を絶ちません。外務省のホームページでも、インドの安全情報の欄には、ニューデリーの空港でタクシーに関して注意喚起がなされています。友人の漫画原作者(女性)は、日本では大人しく、喧嘩など生まれてから一度もしたことないのですが、インドでタクシーに乗ったとたんに、戦闘モードにスイッチが入り、口角泡を飛ばしてドライバーと交渉するそうです。これぞインドの洗礼なのでした。しかしこんなことが嫌な人は、事前に送迎サービスを宿泊ホテルなどに申し込んでおきましょう。

どうしても最後まで粘ってみるべし

それでもドライバーは、「やっぱりこっちのホテルのほうがいいんだってば」と、別のホテルに連れていったりすることがあります。ここでも、負けてはなりません。「バハールガンジのメインバザール(ニューデリーの格安ホテル街)にある××ホテルだ!」と座席に居座るのです。やがてドライバーが根負けし、再度車を走らせて予定のホテルにようやく到着。空港からホテルに行くだけで、日本にいる時の何日か分のエネルギーを使い果たすのでした。最初はなぜこんなことをするのかミステリーだったのですが、せっかくつかまえた上客から、どれだけ商売できるかという、実に世知辛い考えで、多少はある成功体験が、このような商法を繰り返させているようです。このようなことを避けるためには、朝まで待ってメトロに乗る手もあります。