最近見つけた「インドの穴場」とは?

この10年、毎年のようにインドに仕事に行っていますが、まだまだ行っていない所だらけ。そのくらいインドは広い国です。今年もインドに行ってきましたが、「初めて」の場所がやはりいくつかありました。その中で、もっとも良かった所がマンドゥです。私は前々から行った人に「すばらしい場所だった」と聞いてはいたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。主要都市を結ぶルート上にない、インドのちょうど真ん中あたりにあり、世界史に登場するような場所でもないことなどが、観光地としてはマイナーな理由でしょう。しかしマイナーな分、行ってみると「人が知らない穴場を見つけた」的な喜びもあります。今回はそんな穴場の観光スポット、マンドゥを紹介しましょう。

インドのおすすめ穴場スポット、マンドゥ その1 インドの真ん中にある中世の城塞都市へ インドのおすすめ穴場スポット、マンドゥ その1 インドの真ん中にある中世の城塞都市へ

マンドゥへの行き方

マンドゥがあるのは、インドのほぼ中央にあるマディヤ・プラデーシュ州。州都ボーパールから列車やバスで南西に5時間ほどいった200万人都市インドールが、マンドゥへのアクセス都市になります。マンドゥへ行くには、まずデリーやムンバイといった大都市からインドールへまず飛行機(約1時間)か鉄道(14時間以上)などで行きます。インドールでローカルバスに乗り換え、所要2時間で幹線の町ダールへ行き、そこでもっと小さなバスに乗り継ぎます。バスが1時間ほどデカンの乾燥した大地を走ると、やがて谷間の向こうに台地が見えてきます。バスはいったん谷間に降りて橋を渡り、いくつもの城門をくぐりながら台地を上って行きます。最後の城門をくぐれば、マンドゥに到着です。私がマンドゥにバスで着いたのは、ちょうど太陽が台地の向こうに沈む頃で、車窓にオレンジ色に染まった廃墟が見え、感動でした。

マンドゥ、その歴史をひもとく

マンドゥの村があるのは、高さ300m以上(標高633m)、十数キロ四方の台地の上です。川がえぐった峡谷に囲まれた天然の要塞であるこの台地の上に、最初に城壁と城が築かれたのは10世紀のこと。15世紀にはこの地方の領主がデリーの王朝から独立し、都をこの地に移して王国を建国します。それからマンドゥの繁栄が始まり、城塞を兼ねた宮殿や多くのモスクなどが造られました。しかしその繁栄も100年あまり。16世紀の半ばにはアグラを都としたムガル帝国に破れ、その領土に組み込まれてしまいます。平和になれば、険しい台地の上の都は不便です。この地方の中心は、平地にある別の町に移って行きました。(その2へ続く)