どんどん上がる外国人料金

仕事上、毎年のようにインドに行っていますが、毎年のように上がる観光地の外国人料金の値上げには困ってしまいます。今回紹介する、デリーにある「インド国立博物館」ですが、2015年の春までは300ルピー(600円)だったのですが、2015年の年末に行った時には650ルピー(約1300円)に値上がりしていました。もともと「写真撮影料」として300ルピーが別途かかっていたのですが、それを“込み”にしての値上げです。

インダス文明からムガル朝時代までの展示品が揃う博物館 インダス文明からムガル朝時代までの展示品が揃う博物館

別料金をすべて込みにして高くしていくって…

ひとりの旅行者なら、300ルピーの入館料に300ルピーの撮影料を足せば600ルピーだったので、それほど大きな値上げには感じないでしょう。しかしたとえば家族3人で行った場合、ふつう誰か1人しか写真を撮らないですよね。それなら全部で1200ルピー(約2400円)ですんでいたところが、1950ルピー(約3800円)かかるようになったのです。また説明によれば、「オーディオガイド150ルピーを含む」ですが、これも今まではひとりが借りれば使い回しもできました。それもいらない人もいるはずです。

インド人料金や90年代の料金と比較すると…

ちなみにこの国立博物館、インド人の入館料金は20ルピー(約40円)。うーん、差があり過ぎですよね。インド人がオーディオガイドを借りる場合は150ルピー(約300円)で同じですが。ちなみにこの国立博物館、2000年代には外国人料金は150ルピーでした。さらにさかのぼって90年代には外国人料金がなく、入館料は0.5ルピー(当時のレートで約2円)でした。この値段はさすがに当時でも屋台のチャイ(ミルクティー)よりも安く、驚きでしたが。当時はカメラ持ち込み料もたったの2ルピーでした。20年でインド人は40倍、外国人は(カメラ持ち込み料を足して)260倍ですね。

料金さえ考えなければ、満足できる展示物がそろう博物館

いろいろ書きましたが、この国立博物館がデリーではもっとも充実している歴史博物館であることはまちがいないです。インダス文明の出土品から始まり、マウリヤ朝、クシャナ朝のガンダーラ仏、グプタ朝の神像、ムガル朝時代のミニアチュールのコレクション、象牙や木彫り、宝飾品などの展示は充実しています。また、料金に含まれているオーディオガイド(借りる時にデポジットとしてパスポートなどのIDが必要)で日本語が選べるので、説明をきちんと聞けるのもうれしいです。残念なのはパンフレットにあった展示部屋のうち、1/3あまりがクローズしていたこと。疲れた時には、地下に小さな売店&カフェテリアがあるので、やそこでチャイやコービーを飲んで休むこともできます。オーディオガイドを全部聴くと2時間ぐらいかかるので、行くなら時間に余裕を持って訪れましょう。