インドに行ってもヒンドゥー教寺院にはなかなか入れない……

インドのイメージの一つに、“宗教心が厚い”ことが挙げられると思います。せっかくインド旅行に来たら、「人々に混じって寺院へ参拝してみたい」と考える人もいることでしょう。しかし、インドを代表する宗教のヒンドゥー教寺院は、異教徒は中に入れないことが多いのです。今回ご紹介するのは、ヒンドゥー教寺院でありながら、異教徒でも本尊を拝むことができるデリーの寺院「ラクシュミー・ナーラーヤン寺院」です。

靴を脱いで参拝しましょう! デリーの「ラクシュミー・ナーラーヤン寺院」 靴を脱いで参拝しましょう! デリーの「ラクシュミー・ナーラーヤン寺院」

デリーの落ち着いた界隈に建つ寺院

ラクシュミー・ナーラーヤン寺院は、ニューデリーの中心地コンノート・プレイスの西に位置しています。個人で行く場合は、メトロのラジブ・チョウク駅かラーマクリシュナ・アーシュラム・マルグ駅のどちらかから2kmほど歩くか、オートリキシャかタクシーに乗ります(私は「DTTDC(デリー開発観光公団)」のバスツアーで訪れたため、アクセスは楽々でした)。入場無料ですが、カメラと携帯電話は持ち込めないので、バスの中に置いて行きました。個人参拝の方はクロークに預けます。また、神への敬意を表すため、境内へは靴も脱いで入ります。

なんだかワクワクする、オリッサ様式の建物

背の高い街路樹の隙間から、まるで作りたてのように美しい寺院の建物が見えてくるだけで気分が盛り上がります。1932年の建立ということが信じられないほどきれいに手入れされていて、「寺院に来た」という身の引き締まる思いよりも、「キレイで素敵!」という、テーマパークに来たような高揚感を覚えます(不謹慎でしょうか!)。この寺院は、インドの大財閥「ビルラ財閥」が建てたため「ビルラ寺院」とも呼ばれています。全国各地に、「ビルラ寺院」はあるんですよ。さすが大財閥の力、中に入ってみても、本当にきれいです。

GODの意味も、インドではちょっとちがう?

ツアーなので、ガイドさんの説明を聞きつつすべての神様の像を拝んでいきます。ガイドさんは「インドではGOD(神)のことを3体の神に分けて表します。すなわちGenerater、Operater、Destroyerです。」と言っていました。Generaterは創造神ブラフマー、Operaterは維持神ヴィシュヌ、Destroyerは破壊神シヴァ、というわけです。誰が言い出したのか分かりませんが、なるほどよく考えたものですね。

ヒンドゥー教の世界をつかの間でも体験しましょう

インド人の皆さんは、実に熱心にガイドさんの説明を聞き、神々の像を拝んでいました。私も皆さんとともに御本尊の前で拝むと、寺院のスタッフ(というのでしょうか)が額に祝福の粉をつけてくれました。異教徒だからと恥ずかしがったりせずに、見よう見まねでもヒンドゥー教徒の皆さんと同じように拝んでみましょう。この寺院が異教徒にも開かれているのは、より多くの人にヒンドゥー教の精神世界への理解を深めてもらうためだと思います。誰でも等しく靴を脱いで神への敬意を表し、ふだんなかなか触れるチャンスのないヒンドゥー教の世界に入ってみませんか?