“建築王”シャー・ジャハーンが14年かけて建てたモスク

インドのイスラム教徒人口は世界第3位。インド旅行にモスク訪問は外せませんね。国内にモスク(イスラム教の礼拝所)は数多くありますが、首都デリーが誇るモスクといえば、「ジャマー・マスジッド」でしょう。「ジャマー」とはイスラム教の礼拝日にあたる金曜日、「マスジッド」はモスクという意味です。メトロのイエローライン「Chawri Bazar」駅から、ごちゃごちゃと騒々しくも下町情緒あふれる界隈を10分ほど歩き、ジャマー・マスジッドへ行ってみましょう!

ジャマー・マスジッドは鳩が多いことでも有名 ジャマー・マスジッドは鳩が多いことでも有名

ミナレットに注目して訪問しましょう!

インドのどんなガイドブックにも、このモスクのことは載っています。ですから解説はそれらに譲ることにして……、ここでは「ミナレット」一点に注目してみます。ミナレットとは「塔」という意味で、ジャマー・マスジッドには、高さ40メートルの、左右2本の塔が立っています。ミナレットのそもそもの役割は、「アザーン(日に5回の礼拝を呼びかける声)」を遠くまで聞かせることでした。今は拡声器を使うので、お祈りのたびに人が登らなくてもよくなりました。ジャマー・マスジッドのミナレットは、いまや格好の「展望台」になっているんですよ。

ミナレットからの眺め。中央から右手にラール・キラーの城壁が見えます ミナレットからの眺め。中央から右手にラール・キラーの城壁が見えます

ミナレットの注意事項です

正面から見て左側のミナレットは、100ルピー(2016年現在、約160円)の料金で、てっぺんまで登ることができます。ここでいくつかの注意事項を挙げておきましょう。まず、ジャマー・マスジッドは入場無料ですが、カメラ(ビデオ・カメラ付き携帯電話含む)の持ち込みには300ルピーがかかります。入り口で靴を預けますが、預かり賃は無料です。「靴を見張っていたから料金を出せ」と言ってくる輩は無視してください。さらに、ミナレット入場料の100ルピーに上乗せして、カメラ持ち込み料をさらに300ルピーと言ってくる輩も無視です。二重取りされないよう、気をつけてください。

展望台部分は大変危険。足を踏み外したらおしまいですよ! 展望台部分は大変危険。足を踏み外したらおしまいですよ!

ミナレットの注意事項はまだあります

さらに、塔の螺旋階段は非常に狭くて急です。すれちがいには十分注意しましょう。てっぺんの展望台のような部分はさらに狭いのです。そのため、大きな荷物は塔に登る直前に預けます(50ルピー)。女性と子供は、同伴者がいなければ入れません。実際、足を踏み外すなどの事故の危険や、人目のまったくない箇所もありますから、一人で来た女性は、その場しのぎでも誰かに声をかけて、一緒に行動してください。

女性は肌の露出を控えて。貸し出し用ローブは無料ですが罰ゲーム風 女性は肌の露出を控えて。貸し出し用ローブは無料ですが罰ゲーム風

またデリーを好きになる? ステキな風景です

ジャマー・マスジッドは、ふつうに見学するだけでも、その重厚にして壮麗な建築美を堪能できます。それでもあえてミナレットに登る価値はあります。白い丸屋根に、無数の鳩が舞い降り、また舞い立ちます。波のような鳩の動きを眺めていると、まるでモスクの丸屋根が熱気球で、空に舞い上がっているのでは……そんな空想も浮かんできます。それほど、空の近くにいる感覚になるんです。ここからデリーの近景や遠景をのんびり見ていると、デリーをさらに身近に感じられそうですよ!

さっきまで見上げていた丸屋根を見下ろせるなんて! さっきまで見上げていた丸屋根を見下ろせるなんて!