食事の前にはまたお祈り

「デリー最大のシーク教寺院」その3からの続きです。食堂に入る前に、食堂のすぐ外で礼拝をします。マイクを持った導師らしき方が先導して、賛歌をワンフレーズ歌ってから、満面の笑顔で「さあ〜、ご一緒に!」というジェスチャーを私たちに向けると、一斉に真似をして歌うという繰り返し。この“ご唱和タイム”は意外と長くて、ますます食事が待ち遠しくなりますよ。食堂(ランガルルーム)にぞろぞろと入場すると、その広さにまず驚きますが、瞬く間に、足の踏み場もないくらいに人でいっぱいになるのです。その様は圧巻の一言ですよ。そして見知らぬ人々と、足や肩をぶつけ合うほどぎゅうぎゅう詰めになり、食事が配られるのを待ちます。

「私のあとに唱和して!」のジェスチャーです 「私のあとに唱和して!」のジェスチャーです

高級レストランより、ランガルの方がおいしいかも?

私も各国でランガルをいただいていますが、どこで食べても、すばらしくおいしいんです! 決して豪華なものではないのに、素朴で、野菜の味が濃くて、まるでインド人のやさしいお母さんが作ってくれたような、しみじみとしたおいしさなのです。それにしても、周りの人々のよく食べること! 満腹になるまでおかわりを配ってくれるので、みんな遠慮なくすごい分量を食べるのです。見ていてつい笑ってしまうほどですよ。あなたも、ここまできたら異教徒だからと遠慮は無用です。ここでの注意事項は、カレーを乱暴にジャバッと注がれるので、汚れてもかまわない服で行くことですね。

グルドワーラー“名物”の食事風景 グルドワーラー“名物”の食事風景

シーク教の皆さんと、同じ釜のメシを食う仲になれます

無料のチャイも、町なかのどこで飲むより濃い味わいです。楽しくておいしくて、遠慮せずに好きなように食べる。そして時間がくるといきなり清掃が始まり、あんなに床にこぼれていたカレーやチャパティがすべてきれいに片付けられ、次の入場が始まる……エキサイティングで、忘れられない食事の時間。これぞグルドワーラー参拝の醍醐味です。ここで食事をすることを計算に入れて、時間(とお腹)に余裕を持って参拝に出かけましょう。シーク教は日本では知名度が低いですが、ここで過ごす時間は、きっとインド旅行の中でもトップクラスの思い出になりますよ!

「いくらでも食べるよ!」 「いくらでも食べるよ!」