page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
たびナレ 旅に行きたくなる!海外旅行に役立つナレッジ満載
RSS

役立つ海外旅行ナレッジ

記憶の中の場所へ。デリー郊外「ラダック仏教寺院」を30年ぶりに再訪、感無量の気持ちになりました……!


掲載日:2020/10/27 テーマ:観光地・名所 行き先: インド / デリー

タグ: ひとり旅 ふれあい ハラハラドキドキ 街歩き


思い出の中の場所を探す旅行とは

思い出よりはるかに繁栄していたチベタンコロニー 思い出よりはるかに繁栄していたチベタンコロニー

誰にでも“思い出の地”はあるでしょうが、もしそれが海外の無名な場所だったら、再訪することも難しいですよね。私にも「いつかもう一度行きたい」と思い続けている場所はいくつもあります。けれどもインターネットがなかった時代に訪れたマイナースポットは、“記憶”しか手がかりがありません。それだけに、記憶の中のその場所は、夢か現実か区別がつかないような気分になることさえあります。今回は、私が初めてインドに行った1990年、ただ名前に惹かれて訪れてみた場所を30年ぶりに探してみた話です。

『地球の歩き方』の端っこに出ていたわずか8文字が目的地に

これがラダック仏教寺院、もといマジュヌカティラ これがラダック仏教寺院、もといマジュヌカティラ

当時はGoogle マップなどもちろん存在せず、自由旅行者にとってのガイドブックは『地球の歩き方』のみという状態でした。『地球の歩き方 インド』でデリーの地図を見ていると、地図の一番北にある「ラダック仏教寺院」の文字が目に止まりました。中心部からオートリキシャに30分以上乗って到着したそのエリアは、のちに「マジュヌカティラ」と呼ばれてバックパッカーの間で人気が出ることになる、チベット難民の居住区でした。

チベット難民のコロニーに立ち入った学生当時

ほんの数十分の滞在だったのに、30年前と同じように歩けるのは何故 ほんの数十分の滞在だったのに、30年前と同じように歩けるのは何故

インドとパキスタンをすでに1ヶ月近くまわっていて疲れが溜まっていた目には、モンゴロイドの顔立ちの人々が新鮮にも懐かしくも映りました。仏教寺院の屋上に難民らしき親子がいて、粗末な鍋で静かに煮炊きをしていました。お母さんに抱っこされていた赤ちゃんが私の指をつかんで口に入れようとしました。観光開発などまったくされていなかった当時、どういう事情でここで暮らしているのか聞けるはずもありませんでした。けれども自分には「ここもデリーなのか」という強い印象を残したのです。

躍進するマジュヌカティラにうれしい驚き

土産物も大充実! 土産物も大充実!

30年後。今回はメトロで簡単に近くまで行けました。マジュヌカティラとは仏教寺院の名前で、そこからこの地区全体を表す地名になったようです。いよいよチベタンコロニーに入ると……、思い出の中の路地よりずっと立派になっており、レストランやホテル、旅行会社まであります。あまりの発展ぶりに驚くばかり! 引越しして何年も経ってから再びそこを訪れたときのようにドキドキし、一歩一歩感慨を抱きながら歩きます。記憶をたぐり寄せるようにして歩いていくと、ラダック仏教寺院もといマジュヌカティラにたどり着きました!

ドラマのシーンなら、感動的な音楽が激しく鳴り出すような場面!

屋上の眺め 屋上の眺め

「この階段を上がると屋上に出られる」、記憶の中の若い自分が今の自分に語りかけ、足が自然に寺院の脇の階段を上がります。そして屋上に出ると、もやがかかっていたような頭の中が急に開け、30年前の記憶と目の前の光景がぴったりと重なりました。ここだ! 粗末な鍋で煮炊きしていた台所も、まるでそのままです。ただのコンクリートの屋上、ここで感無量の涙をこらえている旅行者は、世界のインド旅行者の中でもほぼいないでしょう。こうして、インドが自分にとって特別に思い出の深い国となる、一番最初の旅行と同じ場所を、自力で探し当てることができたのです。

再訪してこそ味わえる、旅の醍醐味もあります

屋上の台所を見て泣きそうになりました 屋上の台所を見て泣きそうになりました

この意気であの赤ちゃんにも会えるかな、と一瞬夢想しましたが、あの子は生きていれば30歳。時間の流れって不思議です。当時と今とが二重写しになるような旅をしてみると、その不思議さを実感できますよ。あなたの思い出の地は、どこですか?

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/10/27)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索