広大な国インドを旅するための交通手段

日本の9倍の国土を持つ国インド。国土が広いため、地図で見ると近く見えても移動にかなり時間がかかります。また、交通のインフラが整っておらず、距離の割にはどうしても移動時間がかかるのです。国内交通には、飛行機、鉄道、バスがあります。飛行機は早いですが大都市中心で、地方都市を結ぶ路線が少ないのが欠点。鉄道は、「鉄道大国」と呼ばれるだけあって国内を網羅していますが、人気路線はかなり混み合い、チケットが取れないことも良くあります。そんな中、予約もいらずに気軽に乗れるのがバスなのです。

鉄道だけじゃない。インドを長距離バスで旅をする その1 バス旅のメリットは? 鉄道だけじゃない。インドを長距離バスで旅をする その1 バス旅のメリットは?

時速30km? インドのバスは遅い?

100km以内の移動には、バスは本数も多く便利です。たいてい各都市のバススタンド(都市によってはバスステーションとも呼ばれます)からは、同じ州内の町へのバスがひっきりなしに出ています。長距離バスの場合、目的地までどのくらいの時間がかかるかは、だいたい1時間30kmが目安。つまり90km離れたところに行くのには、3時間かかると思ってください。時速30kmというとかなり遅い気がしますが、途中で乗客を拾ったり、食事休憩があったり、道が悪くてスピードが出せなかったりと様々な理由があり、だいたいこれくらいになるのです。だから同区間に急行列車があれば、確実にそちらの方が早いでしょう。

安くてすぐに乗れる州営バス。その乗り心地は?

ただし急行列車の場合、座席指定ならば予約が必要な上にかなりの満席状態ですし、すぐに乗れる一般席は通路まで人でいっぱいです。列車の遅延も当たり前です。その点、バスは始発ならまず席が空いていますし、途中の乗り降りも多いのでたいてい座れます。予約も必要なく、バススタンドに行ってそのまま乗ればいいのです。これらのバスは州営で、現地では「ガバメント(政府)のバス」と言えば通じます。運賃は1kmあたり約1ルピー(約1.7円)と非常に安いので、2時間乗っても約100円。その代わり、車体は非常にボロいです。乗り心地も、期待してはいけません。(続く)