券売機慣れしている日本人だが…

日本に帰ってくる度に、日本は発券機大国だと思います。自動販売機はともかく、鉄道駅の券売機、博物館などの施設の入場料の券売機、学食の券売機、牛丼や立ち食いそばの券売機など、とにかくありとあらゆるところに券売機がありますよね。そしてみな、それを難なく使いこなしています。しかし複雑な券売機では我々日本人でさえ、どこを押すのかわからないものさえあります。

鉄道の自動券売機が普及しているのは日本だけ? アジアの国々では 鉄道の自動券売機が普及しているのは日本だけ? アジアの国々では

海外で最初に券売機を利用したのは香港の地下鉄

さて、欧米諸国をのぞけば、世界的に見ればこうした券売機はあまり普及していません。どこの国でもチケットはたいてい窓口で人から買います。それが当たり前で、たまに券売機があっても、そちらは人気がないのが普通です。私が最初に「こんなところに券売機が」と思ったのが80年代末の香港の地下鉄の券売機。行きたい場所を押すと、その金額が表示され、コインを足して行くと磁気カードが出てきます。しかしその頃は、券売機を使う人はわずかで、みな窓口に並んでいました。

バンコクのスカイトレインの場合は

バンコクにスカイトレインが開通したのが1999年。開通後、1年ほどして乗りましたが、券売機は香港のものと同じように、行き先を押してその料金を入れる方式でした。しかしこれは、お札が使えない上にお釣りも出ないという致命的な欠陥を持った機械でした。だから窓口で紙幣をコインに両替してもらう必要があったのです。人件費削減のために券売機にしているのに、これでは両替のために人を配備しなくてはならず、大変非効率ですよね。せめて両替機を置けばいいのに、と思いました。2009年以降はお札も使える券売機を置く駅も出てきましたが、対応に10年もかかるとは…。不自由に感じても、すぐに対応しないのがタイと言えばタイですね。

インドの場合は?

インドではそもそも自動券売機を見ることはほとんどありません。それでも最近は、デリーのエアポートエクスプレスやメトロの一部の駅で見かけるようになってきました。しかし誰も並んでいません。使い方が分からないのです。いや、機械を信用していないのかもしれません。先日、デリーメトロの窓口が混んでいたので、券売機に行った所、2台中2台とも故障中らしく次の画面に進みません。そばにいた係員が窓口へ行けと言います。故障中なら張り紙をするとか、電源を落とすとかすればいいのですが、そんな余計な仕事はしないのがインド人です(笑) 昨年、南インドに行ったとき、長距離列車が発着する鉄道駅で、初めて鉄道切符の券売機を見ましたが、驚いたことにお客が操作するのではなく、券売機の脇にいる係員が代わりに操作して発券しているのです。入力や機械の反応が遅く、正直言って窓口で買った方が早いようで、先は長いなあと感じました(笑)