とにかく運行距離が長いインドの鉄道

広大な国土をカバーするインドの鉄道。長距離列車には、それこそ3日3晩走り続けるようなものもあります。観光旅行の場合は時間がもったいないので、8時間以上かかるなら飛行機を私は勧めています。寝台の夜行ならまだ使い出はありますが、そんな時間を昼間乗ったらその日の予定はほぼ終ってしまいますよね。さて、長距離列車の急行や特急の基本は、夜は寝台になる夜行列車ですが、なかには大都市間を結ぶ昼間のみの特急もあります。今回はそんな特急列車の「シャタブディ・エクスプレス」を紹介しましょう。

シャタブディ・エクスプレスの内部。終点間際なので空いているが、いつもは満席状態 シャタブディ・エクスプレスの内部。終点間際なので空いているが、いつもは満席状態

夜行なし、日帰り専門の特急列車「シャタブディ・エクスプレス」

時には何日も走り続けるインドの特急列車に“遅れ”はつきもので、ベテランのインド旅行者は5、6時間の遅れにも動じません。しかしこの「シャタブディ・エクスプレス Shatabudi Express」は、インドの中では“ほぼ遅れない”特急として知られています。というのもこの列車は、始発駅から終点まで行き、その日のうちに始発駅まで折り返してくるからです。始発から終点まで長くても6、7時間ですが、これはインドの長距離列車の中では距離は短いほうになります。このくらいだと、遅れてもせいぜい1〜2時間ということが多くなるからです(1時間程度の列車の遅れは、インドでは大した遅れになりません)。

シャタブディ・エクスプレスは車内サービス付き

このシャタブディ・エクスプレスは、デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイなどの大都市を中心に、インド国内で全23路線を運行しています(2015年時点)。全席指定でエアコン付き(窓は遮光ガラスで開きません)。座席の種類は、AC First(1等)、AC Chair Car(座席車)の2種類のみ。夜行はないので寝台はなく、全席座席車です。車内は高級感はありませんが、座席は多少リクライニングが効き、空調も効いているのはありがたいです。また、1列おきに電源コンセントがあります。そして運賃には、食事が1食分含まれています。(後編に続く)