長期旅行者が多い春休みシーズン

春休みの学生旅行シーズン。この時期に旅すると、各地でひとり旅の大学生に出会います。旅行期間が短い人もいますが、東南アジアやインド、ヨーロッパで出会う彼らの旅行期間は、2週間から4週間くらいが多いですね。そのくらいの長さの旅行だと、日本からすべての旅程のホテルを予約して行く訳ではありません。たいていは予約なしで、行き当たりばったり。それでも予約が不要な安宿中心なので、あまり困ることはありません。よほどのお祭りシーズンでなければ、何とかなるものです。

綿密な計画を立てても、その通りには行かない。長旅はゆるいスケジュールにするのがいい 綿密な計画を立てても、その通りには行かない。長旅はゆるいスケジュールにするのがいい

行ってから予定が変わることもある

このように安宿中心に長い旅をする場合は、あまり綿密に旅の日程を立てても、なかなかその通りに行かないものです。たとえばその人の旅行期間が2週間なら、がんばっても行けるのはだいたい6都市ぐらい。それでも1日おきの移動になりますから、ちょっと忙しいでしよう。移動距離が長ければ、移動時間で1日が潰れますし、いい町なのでもう少し長居したくなるかもしれません。また、旅の疲れから部屋で休みたい日もあるでしょうし、逆に思ったほど面白くない町なので1泊で移動したい時もあります。つまり行ってから、自分の旅のプランも変わっていくのです。

国や地域によっても動ける早さは違う

前にインドのデリーで会った大学生に、こう聞かれました。「これから10日間で、アグラ、カジュラホ、バナーラス、ブッダガヤ、コルカタと旅したいのですが可能でしょうか?」。その学生は1都市2日ずつと考えていたようです。しかしこれを全部陸路で行くと1500kmほどの距離です。ヨーロッパならパリ〜ナポリぐらいの距離で可能でしょうが、列車の遅延がよくあるインドではスムーズに移動できるとは限らず、また座席指定のチケットがすぐに買えるとは限りません。また、そんなスケジュールではどこかで体調を崩すかもしれません。私は逆にこう聞き返しました。「お金と時間、どっちが大事?」。

「行ってから臨機応変に予定を変える」のも旅

つまり「お金」が大事なら、都市を削って3都市ぐらいにしなさい、「時間」が大事なら高いですが国内線を使って移動時間を短縮しなさい、ということを言ったのです。陸路移動だとアグラ→カジュラホで1日かかってしまいますが、飛行機なら半日ですむので午後から観光が出きます。学生の答えは「お金」でした。きっとその人のスケジュールも、日本で立てたものだったのでしょう。しかし現地に着いてみると、そんなにスムーズに移動出きそうもなく不安になったのです。逆の学生もいました。だいたい行きたい所はあるが、行ける所まで行って時間が来たら帰ると。ヨーロッパの旅でも、周遊のつもりが気に入ったパリで動かなくなり、結局帰国ギリギリまでそこで過ごしたという学生もいました。時間に余裕があるなら、そんな旅でもいいかと思います。予定通りにならないのが、また旅でもあるのですから。