インドの旅のイメージがわかないという人のために

不思議の国、インド。あなたはインドにどんなイメージを持っていますか? ある人にはタージ・マハルや豪華なマハラジャの生活、ガンジス川で沐浴する人々の姿、そしてまたある人にはヨガやインド料理かもしれません。しかしなかには、漠然と「インドはこわい」「旅が大変そう」とネガティブなイメージを持つ人もいるでしょう。今回は具体的なインドの旅のイメージがわかないという人たちのために、「読んだらインドに行きたくなる」本を何冊かピックアップしてみました。

インド関連の本を読んでいるうちに、あなたもインドに行きたくなるハズ! インド関連の本を読んでいるうちに、あなたもインドに行きたくなるハズ!

ベストセラーになった旅行記『深夜特急』

インドへの旅は、1980年代まではハードルが高いものでした。作家・写真家の藤原新也のデビュー作『印度放浪』(1972年初版、朝日文庫)というハードな名著があるのですが、それもそうしたイメージを増強していたかもしれません(またそれが魅力なのですが)。それを覆したのが1986年に発行された2冊の本でした。まずは沢木耕太郎による『深夜特急』(新潮社)。これは作者が70年代にアジアからヨーロッパまで旅をした経験に基づいた自伝的なもので、その中にインドの旅が含まれます。内容は若者の冒険心をくすぐるもので、旅人以外の人も読むベストセラーになりました。

インドの旅はハードばかりではない? 『ゴーゴー・インド』

もう一冊が同年に発行された蔵前仁一による名著『ゴーゴー・インド』(凱風社、絶版)です。本書はライトな文体とユーモアを感じさせる作者自身のイラストで、それまで知らなかった「楽しいインド」を私たちに見せてくれ、この本はバックパッカーブームの火付け役のひとつにもなりました。この『ゴーゴー・インド』は加筆や補足を加え、今も『新ゴーゴー・インド』(2001年、旅行人)として発行中です。驚くことに、この本の中の多くのことは現在でも変わってません。そこがインド! 蔵前仁一は、その後も『ゴーゴー・アジア』『ホテルアジアの眠れない夜』『わけいっても、わけいっても、インド』といった旅行記を次々と出し、また、雑誌『旅行人』を主宰するなど、バックパッカーに人気の作家になりました。

女性目線の『インド旅行記』と『ガンジス河でバタフライ』

2000年代以降は、女性目線のインド旅行記も次々に出版されます。ベストセラーになったのは、女優の中谷美樹が書いた『インド旅行記』(2006年、幻冬舎)シリーズでしょう。ヨガが目的でインドを訪れた筆者が、現地で感じたことを綴ったエッセイ的なもので、4巻まで発行されました。もう一冊が、たかのてるこによる『ガンジス河でバタフライ』(2000年、幻冬舎)。長澤まさみ主演によるテレビドラマでも話題を呼びましたね。この本の影響で、しばらくはバラナシの沐浴場で、バタフライに挑む日本人大学生が増えたとか(笑)

『ゴーゴー・インド』から30年。記念イベントが行われます

いかがでしたか? 最後に旬なニュースです。文中で紹介した『ゴーゴー・インド』ですが、その発刊30周年を記念した「ゴーゴー・インド30年 旅の記憶/蔵前仁一旅の回顧展」が、2017年9月29日(金)から10月4日(水)まで、東京の早稲田奉仕園で開かれます。『ゴーゴー・インド』を飾った数々の原画の展示や、蔵前仁一と多彩なゲストによるトークイベントも行われますよ。これから『ゴーゴー・インド』を読んでみようと思っている方、すでに読んだ方も、ちょっと行ってみたいですね。イベント詳細は以下のホームページを参照してください。それでは!
●旅行人 [URL]www.ryokojin.co.jp