イラン起源の炊き込みご飯「ビリヤーニー」

ハイデラバードと聞いて、インド人なら誰もが思い浮かべるのが「ビリヤーニー」。ビリヤーニーはイランに起源を持つ食べ物で、バスマティと呼ばれる長くて香りのよい米と肉、魚、卵、野菜などを具材として作る一種の炊き込みご飯です。通常はあらかじめ肉やスパイスなどを炒めた具と、半分程度炊いた米を交互に層状にして敷きつめて炊き込みます。しかし、ハイデラバード・ビリヤーニーは、それとは違う特別な作り方をすることで有名です。生肉をスパイスとヨーグルトで漬け込んだものを一晩寝かせ、それを鍋に敷きつめ、その上に米を敷いて調理します。水は加えずに、材料から出る水分だけで蒸し焼きにするため、鍋は密封されます。

ハイデラバードぶらぶら歩き!(その2:グルメ編) ハイデラバードぶらぶら歩き!(その2:グルメ編)

ハイデラバードっ子は皆大好きなビリヤーニー

「ハイデラバード・ビリヤーニー」というと、特に動物性タンパク質を使った、いわゆるノンベジのものが主流。ハイデラバードを都としたインド最大の藩王国ニザーム王国ではマトン、チキンだけではなく魚、エビ、鹿肉、うずら、うさぎなどを使ったビリヤーニーが作られていたそうです。現在では、高級ホテルから一般庶民が集うレストランに至るまで気軽に食べられていますが、人気のある店は平日の昼間でも行列せずには食べられないほどです。

食後のデザートはファルーダ!

ご飯の後はやはりデザート。ハイデラバードでよく食べられているデザートは「ファルーダ」。これもビリヤーニー同様イランに起源を持つと言われるスイーツで、ローズシロップや氷、タピオカを混ぜたものにアイスクリーム、ドライフルーツ、カシューナッツなどをのせたものです。インドの他のスイーツに負けずこれもとても甘いです。同様のものはインドを含め東南アジア諸国にもあります。

ハイデラバードのグルメはイスラーム地区で

ハイデラバードで食べる場合にはレストラン、チャイやコーヒーを出すカフェもしくは路上のファルーダスタンドで食べられます。ビリヤーニーもファルーダもその起源から分かるように基本的にはイスラーム教徒が多い場所でよく食べられます。ヒンドゥー教徒が多い場所では、あまり見られないのでご注意を。やはりチャール・ミナール近辺の旧市街で、イスラーム帽をかぶったヒゲの男やブルカをかぶった女性に混じって食べるのが、より雰囲気が出て楽しいですよ。