ラジャスタン州プシュカル名産のデザート

インドのラジャスタン州にあるプシュカルは、インド国内ではかなり珍しいブラフマー神を祀る寺院があり、ヒンドゥー教の聖地として知られています。インド人は聖地巡礼をした後に、寺院へお供え物をして、そのお下がりを持って帰り、家族や近所の人に分け与える習慣があります。プシュカルを巡礼した際、プシュカル名産のマルプワをお下がりものとして持って帰るのは、昔から続いている習慣だと、代々続くスイーツ店の主人が語ってくれました。マルプワは、インドの他の地域のスイーツ屋さんにもありますが、プシュカルのマルプワの品質の高さは、近隣の都市でも有名です。プシュカル在住の筆者がジャイプールやその他の都市に赴く際には、おみやげでマルプワを持ってきて欲しいといつもリクエストされるといった具合です。

牛乳から作られるインドのデザート、マルプワ 牛乳から作られるインドのデザート、マルプワ

マルプワは、牛乳由来のデザート

マルプワの見た目は、北インド地方の主食チャパティーのような感じですので、筆者はずっとマルプワは小麦粉から作られていると思っていました。今回の取材でわかったのですが、マルプワは牛乳を煮詰めて作るラブリーというスイートから作られます。そのままでは固めのラブリーを適度な濃度にし、たっぷりのギー(バターを精製したもの)が入った大鍋に丸く形づくように落としていき、揚げます。ギーで揚げた後、甘いシロップに浸されます。このシロップはけっこうな甘さなのですが、インドスイーツの甘さが得意でない筆者でも、このマルプワは大好物で、外国人にも人気のデザートです。食感は厚めのしっとりしたチャパティーといったところでしょうか。シロップにつけているので、かなりヘビー感があります。

スイーツやが多い酪農が盛んなプシュカル

インドスイーツは、牛乳から作られるものも数多いです。プシュカルは酪農が盛んで、牛乳配達屋さんが、しぼりたての牛乳を朝夕バイクで各家庭に配達に来ます。そんな土地柄か、プシュカルは小さい町ながらバディバスティという地区の狭い通りに7.8軒ほどのスイーツ屋さんが並んでいます。マルプワは1キロ300ルピー(約550円)、直径約10センチで、25枚ほどになりますでしょうか。マルプワは、まだ一般にあまり知られていないスイーツですので、見かけたら、是非トライしてくださいね。