ムガル皇帝アクバルが息子のために建てた住居

「ラジャスタン州の町アジメール」その4からの続きです。チシュティー廟から北東に1.2kmほど行ったところには、「アクバル・パレス(またはアクバル・フォート)」という建物があります。それほど大きくはありませんが、これはムガル皇帝アクバルが1570年に建てたもので、彼の息子(のちの皇帝ジャハーンギール)の住まいとなりました。現在は博物館になっており、仏像や武具、細密画などが展示されていますが、あまり大したものはありません(笑)。余裕があったら見ればいいでしょう。それより見て欲しいのは、そこからさらに1km弱ほど北にあるジャイナ教寺院です。

金箔で覆われた古代世界のミニチュアがすごい! ジャイナ教寺院にある「黄金のホール」は必見! 金箔で覆われた古代世界のミニチュアがすごい! ジャイナ教寺院にある「黄金のホール」は必見!

古代世界をジオラマにした黄金のホール

赤砂岩を使って建てたジャイナ教寺院の本堂には入ることができませんが、その上階にある「黄金のホール」だけは入場できます(入場料10ルピー、約20円)。これが見ものなのです。階段を上って建物の中に入ると、大きな吹き抜けの中に黄金色で覆われた巨大なジオラマがガラス越しに見えてきます。これはジャイナ教の世界観で造られた古代の都市なのです。それはまるでSF映画の世界のようでもあります。須弥山(カイラス山)をかたどった山、そびえる塔、「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に出てくる空飛ぶ船。若い頃に雑誌「ムー」を愛読した人なら喜びそうな世界です。私はしばし眺め入ってしまいました(笑)。

町の北側にある湖は市民の憩いの場

アジメールの町の北側には、アナ・サガールという2km四方の大きな湖があります。その東側にはダウラト庭園があり、湖畔にはムガル皇帝シャー・ジャハーンが建てた白大理石製の東屋もあります。ただし、夏の日中はとても暑いので、湖畔を歩いている人は少ないです。夕方ぐらいになると、そぞろ歩きする人も出てきますが…。中心部からは少し遠いので、オートリクシャーなどを使っていくといいでしょう。

アジメールではノンベジ料理も食べられます!

観光以外にプシュカルから日帰りでアジメールにやってくる旅行者もいます。プシュカルはヒンドゥーの聖地なので、町ぐるみで菜食主義。なので、肉が食べたくても肉料理を提供するレストランが一軒もありません。それに我慢できない旅行者が、アジメールにあるイスラーム食堂に行き、チキンやマトン料理を食べて帰ってくるんですよね。聖者廟の周辺には多くのイスラーム食堂があります。肉料理が食べたくなったら、行ってみてくださいね。それではラジャスタンでもっともイスラームを感じることができる穴場の都市、アジメールへ行ってみてください。4時間ほどあれば、ここに取り上げた観光地はすべて回ることができます。