インドの旧市街はのんびりできない?

意外かと思われるかもしれませんが、インドでは街歩きが楽しい旧市街は少ないです。その理由は、車が通れるような通りだと、とにかく車、バイク、オートリクシャー(自動3輪のタクシー)、自転車、はてはウシやヤギまで走り回り、混雑と騒音で「楽しむ」どころではないのです。その上、建物をどんどん建て替えてしまうので、趣のある古い建物は少ないのです。また、外装にはさほど凝らないのか、立派な門構えの家などもあまりありません。どちらかといえば、旧市街はバザールを楽しむ所でしょうか。

インドの旧市街ってどんなところ? 昔ながらのバザールを見てみよう インドの旧市街ってどんなところ? 昔ながらのバザールを見てみよう

旧市街の中心はバザール

車が登場するまでは買い物は徒歩でしたので、昔は広い道は必要ありませんでした。そのため100年以上前に造られた旧市街のバザールは、車が通れるどころか、「通行不可」ほどの細さの道が多いですね。バザールはアラブ世界と同様、同業者の店で構成されています。布製品ならその一画の何十という店がすべて布製品、金物屋ならその一画がすべて金物屋です。同じ業種の店が入らないように工夫する日本のモールとは逆ですね。バザールでは大きな店は少なく、狭い店にさらに所狭しにモノが並べられています。

細い道にもお店がいっぱい

バザールによっては裏通りにもびっしりと店があることがあります。ジャイプールの旧市街は、表通りは歩く気がしないほど交通量が多いですが、細い脇道は小さな店がびっしりと並ぶ布のバザールになっていて、歩くとなかなか面白いです。デリーの旧市街は、オールドデリーと呼ばれるラールキラーやジャマー・マスジットがあるチャンドニーチョウク周辺。ここも大通りは交通量が多いですが、脇道にも店がたくさんあります。ただし、ちょっと人が多すぎて疲れてしまうかもしれません。

ラジャスタン州の旧市街を歩く

私の好きな旧市街は、ラジャスタンのジョドプールにあります。丘の斜面にある城壁に囲まれたこの旧市街は、入口のバザールを抜ければすぐに喧噪から離れられます。背の高い建物が両側に迫って視界が良くない分、視界が開けたとき、ブルーに塗られた青い壁の家々や、丘上のメヘランガール砦が見えてとてもいい感じです。プシュカルやブンディといったラジャスタン州の小さな町の旧市街も、落ちついていい感じですね。ただし、クラクションを鳴らしながら脇を走り抜けて行くバイクだけは、勘弁してもらいたいものです。