大河が造り上げた自然豊かな地

カジランガ国立公園は、インドの北東部、お茶で有名なアッサム州にある国立公園です。大河ブラフマプトラ川によって形成された広大な沖積地で、雨季には半分以上が水に浸かる、開発には不向きの土地です。そのため豊かな自然が残されており、多数の野生動物が生息しています。絶滅のおそれがあるとされるインドサイをはじめ、トラや鹿、イノシシ、水牛、ゾウ、多種多様な鳥などです。川や池、草原から成るカジランガ特有の環境は、古くから注目を集め保護区となり、1985年には世界自然遺産に登録されました。

ゾウに乗ってサイを見る、インド世界遺産のカジランガ国立公園 ゾウに乗ってサイを見る、インド世界遺産のカジランガ国立公園

エレファントサファリのチケットを購入

カジランガ国立公園では、エレファントサファリとジープサファリの両方が楽しめます。起点は主要街道沿いにあるコホラという集落。この街道から700mほど南のカジランガ・コンプレックスにある事務所が、夜7時からエレファントサファリのチケットを販売します。1人が購入できるのは4席分まで、全部で50席のみ。料金(外国人料金)は1000ルピーで、カメラ使用料500ルピー、国立公園入園料500ルピー、社会福祉料25ルピーの、計2025ルピー(約4000円)。申請用紙に名前やパスポート番号などを記入し、5時15分〜と6時15分〜のどちらの回にするかを決めると、翌朝公園入口に行くよう指示されます。

ゾウに乗って探検家気分

翌朝、街道から北へ2kmの国立公園入口へ。少し遠いので、前日にホテルで車を手配してもらうといいでしょう。ゾウ使いと銃を構えたレンジャーと共にゾウに乗り、ススキの生い茂る草原を進みます。辺りがほのかに明るくなり始めた頃で、薄墨色に染まった草原や森が神秘的。しばらく歩くと、草の間で寝ているインドサイに出くわしました。よろいのような皮膚に身を包んだこのサイは、私たちに気づいて起き上がり、手近の草をむしゃむしゃと食べ始めました。意外に簡単にサイに会えたことへの驚きと感動。この日は1時間ほどの間に、全部で5〜6頭のサイを見ることができました。

ジープサファリを体験

ジープサファリのチケットは、カジランガ・コンプレックスにあるブースで購入できます。7〜10時と13〜15時に国立公園内に入ればよく、所要2時間〜2時間30分。こちらは外国人料金はなく、ジープ1台(6人まで乗車可)あたり1900ルピー。ほかのグループとのシェアも可能です。整備された道をずっと行くため、エレファントサファリほどサイに近づくことはできませんが、かなりの距離を走るので国立公園の広さと自然の多様さを実感できます。途中にある展望台からは、湖畔にやってくる動物を眺められます。池のほとりをゆっくりと歩いて行く鹿の群れが印象的でした。

旅のシーズンなど

カジランガ国立公園がオープンするのは乾季の11〜4月。起点となるコホラへは、州都グワハティからバスで約5時間です。街道沿いやカジランガ・コンプレックス周辺にホテルがいくつかあり、普通1泊はすることになります。夕方に着いてチケットを買えば、翌日はエレファントサファリと午前中のジープサファリを楽しみ、午後に移動が可能。珍しいアジアのサイが見られる国立公園で、ゾウに乗ってするサファリは、野生動物好きなら満足すること間違いなし。この地域へ行く際は、ぜひ旅の予定に加えてみてください。