四大聖地のうち、もっとも地味な感があるクシナガル

仏教の四大聖地のうち、もっとも観光客が少ないと感じるのが、ブッダ入滅の地・クシナガル(クシナガラ)です。他の3聖地が「誕生・覚り・教団スタート」とブッダ上り調子の場所に対し、「入滅」、すなわちお亡くなりになった地ということで、行くモチベーションが下がってしまうからでしょうか。お墓がある訳でもありませんし。土産物屋がずらりと並んでにぎわっているブッダガヤーに対し、ここは小規模な売店が中心ですし、ホテルなどの宿泊施設も多くありません。

仏教の四大聖地へ行ってみよう その4 入滅の地・クシナガルは、あまり人が行かない穴場 仏教の四大聖地へ行ってみよう その4 入滅の地・クシナガルは、あまり人が行かない穴場

故郷へ帰る道半ばの“死

さて高齢になり、死期を悟ったブッダは、生まれ故郷を目指して最後の旅に出ました。しかしすでに故国は滅ぼされてありませんでした。ブッダはこのクシナガルの地まで来たとき、腹痛を訴えて横たわり、二度と立ち上がることはありませんでした。その年齢は80歳だったと言われています。死後、その遺体は火葬されましたが、遺骨の分配を巡り、王たちの間で諍いが起きたといいます。

入滅した場所に建てられた寺院と仏塔

クシナガルの中心は、ブッダが入滅した場所とされる地に建てられた大涅槃寺と涅槃塔(ニルヴァーナ・ストゥーパ)です。さほど大きくはない大涅槃寺の中には、ブッダの涅槃像があります。他の四大聖地と同様、周囲には日本寺をはじめ、チベット寺やベトナム寺などのむ各国寺院があります。大涅槃寺から東へ1kmほど歩いた所には、ブッダが荼毘に付された場所に建てられたラマバール・ストゥーパが残っています。

ここでは静かに過ごすのがいい

クシナガルのある場所は、インド北部の都市ゴーラクプルから東へ55km、車やバスなら2時間ほどの距離です。ゴーラクプルは、ルンビニーまで車で4〜5時間、ベナレスから列車で5〜6時間の距離にあり、仏跡巡りの拠点となる都市ですが、町自体は面白みに欠け、にぎやかな場所が好きな人以外はあまり宿泊をおすすめしていません。クシナガルにあるホテルやゲストハウスの数は10軒に満たないほどですが、他の聖地同様、頼めばお寺に宿泊することも可能です。その分、のんびりとした雰囲気が漂っている場所でもあります。