インド最深部のラダック地方にある、紺碧の輝きを放つ湖

インド最北部、ヒマラヤ山脈北側にあるラダック地方は、インドに属しながらも民族・文化的にはチベット世界の一部になります。そのほとんどが標高3000m以上の山岳・高原地方にあるので冬季は非常に寒く、観光シーズンも5〜10月になります。そのためなかなか訪れるタイミングは難しいですが、点在するゴンパ(チベット寺院)巡りは、一生の思い出になるでしょう。そのラダック地方随一の景勝地と言われているのが、標高4300mにあるパンゴン・ツォ(パンゴン湖)です。塩分を含んだこの湖はインドと中国の国境をまたいでおり、東側は中国領チベットです。天気によってその色をさまざまに変えるこの湖は、まさに絶景。日本では、インド映画『きっと、うまくいく』のシーンに登場してから知られるようになりました。

湖面に写り込む絶景 湖面に写り込む絶景

レーから湖まではどうやっていく?

では、この秘境とも言えるパンゴン・ツォに行くには、一体どうすればいいでしょうか。ラダック地方の基点となる町レーまでは、首都デリーから毎日運行している国内線を利用し、所要約1時間30分。レーの町からは、旅行会社などでツアーを組み、専用車で行くのが一般的です。片道で所要約5時間。パンゴン・ツォは入域許可が必要なエリアにあるので、その許可証(原則2名から)の取得も旅行会社に頼んでおきましょう。日帰りツアーの場合は朝早く出発し、昼頃パンゴン・ツォに到着。2時間ほど滞在して、日没頃にレーに戻るという内容になります。また、「ゆっくりこの湖を堪能したい!」という方には1泊2日のツアーもあるので、そちらを選ぶといいでしょう。この場合は湖畔の村にホームステイするので、夜は湖面に映る満天の星、夜明けには湖の向こうから登る日の出を見ることができます。ツアー料金は、英語ガイドか日本語ガイドかによって異なります。

夕刻のパンゴン湖 夕刻のパンゴン湖

高山病に気をつけて! そのため日程は余裕を持つこと

パンゴン・ツォの標高は4300m。そのため冬季は湖面が凍結するので、旅行シーズンは5〜10月頃になります。また、途中で標高5300mの峠も越えるため、高山病の危険性があります。そのため現地旅行会社の中には、ツアー参加者が高地順応ができているかを見極めるために、「ラダック到着後3日以上過ぎて異常がないこと」を参加条件にしているところもあります。実際、空港があるレーでも標高は3500m近くあるので空気が薄く感じ、最初の数日は息切れをしたり、ふらついたりするのが当たり前です。高山病は悪化すると死に至ることもあるので、用心するに越したことはありません。到着日や翌日はなるべく安静にし、徐々に体を順応させてから周辺のゴンパや、このパンゴン・ツォへ足を延ばしましょう。日程に余裕を持っての旅行になりますが、その価値は絶対にある絶景です。心配な方は、事前に日本で医師に相談されるといいかもしれません。

周辺を歩けば、ヤクに出会うことも 周辺を歩けば、ヤクに出会うことも