インド四大舞踊のすすめ

インドに行ったならば、芸能を楽しんではいかがでしょうか?観光地や高級ホテルでは、観光客向けに様々な芸能を観ることができます。けれども、やはり芸能大国インドでは現地の人向けの公演で一流アーティストのパフォーマンスを観て、その文化の「粋」を楽しみたいものです。ここではインド四大舞踊と呼ばれる四つの舞踊を紹介します。

時にはインドでクラシカル・ダンスを!インド四大舞踊入門 その1「カタック」 時にはインドでクラシカル・ダンスを!インド四大舞踊入門 その1「カタック」

語りが起源の舞踊「カタック」

旅行者が訪れることが多い北インドを代表する古典舞踊は「カタック」です。もともとはヒンドゥー寺院などで語り伝えられてきた神話や英雄譚などの「語り」に徐々にジェスチャーやパントマイムなどが取り入れられ、さらに音楽を演奏する楽器が加わることによって「舞踊」として成立していったと言われています。16世紀に北インドを支配したムガール帝国(タージ・マハルで有名)もカタックを庇護し、イスラーム文化の影響を受け洗練された宮廷舞踊として発展。現在では舞台芸術として親しまれています。

宮廷の豪華さを思わせる伴奏音楽

カタックは北インド古典音楽の生伴奏で踊られます。北インドを代表する弦楽器シタールやサーランギーという擦弦楽器、竹笛バーンスリーなどがメロディーを担当。タブラと呼ばれる二個一組の太鼓がリズムを担当します。ダンサーは宮廷の華やかな雰囲気を彷彿とさせる音楽をバックに、華麗なステップを踏んだり、くるくると激しく旋回したり、顔の表情や目・指先の動きなどのジェスチャーで感情を表現します。

見事にシンクロするタブラとステップ

カタックダンサーは、踊る曲目によってヒンドゥー・スタイルとムガール・スタイルの衣装を使い分けます。どちらの衣装でも旋回する際に、長い上着の裾の部分やスカートが美しくふわりと浮き上がります。何回も旋回した後キメのポイントでポーズがピタリと決まると、その見事さにため息が出ます。また、両足首には「グングル」と呼ばれる鈴をたくさん付けたバンドを巻きつけます。スリリングなタブラのリズムと見事にシンクロする華麗なステップはカタックの見所の一つ。ステップに呼応し、グングルもまるで生き物であるかのように生き生きとした音をたてます。