いくつかの建物からなるイスラームの複合施設

ラクナウその3からのつづきです。「イマームバーラ」とはシーア派の宗教施設のこと。ラクナウに遷都したアーサフ・ウッダウラによって1784年から10年をかけてこのバーラ・イマームバーラが造られました。通りから最初の門を通って中に入ると、第一の中庭に出ます。次にチケットを買って2番目の門を通って第二の中庭に出ると、正面に大きなホールを持つ聖者廟のバーラ・イマームバーラ、右側に大きなモスク(デリーのジャマー・マスジットを模したとか)、左側には階段井戸が配されているのが見えてきます。

バーラ・イマームバーラの1階が大ホール、2階がラビリンス、そして眺めのいい屋上となっている バーラ・イマームバーラの1階が大ホール、2階がラビリンス、そして眺めのいい屋上となっている

井戸といえどもすごいインドの「階段井戸」

まずは階段井戸を見てみましょう。「バーオリー」とも呼ばれる階段井戸はインド圏独特のもので、井戸の底の水面まで降りていけるように、広い階段が作られています。それが簡素なものではなくきちんとした石造りで、場所によってはかなり豪華に作られているものもあるんですよね。このラクナウのものは、装飾はそれほどでもありまませんが、けっこう深いです。入り口でガイドが待機していて、中を案内しようと言ってきます。階段井戸をただ見るだけなら自分でも行けますが、中をぐるりと回ろうと思うと真っ暗ですので、ガイドの懐中電灯が頼りになりますよ。暗がりに階段があったりしするので、灯りがないと危ないです。

イマームバーラの屋上に出てみよう

中心となるイマームバーラの1階は大きなホールになっていて、ここにはシーア派の聖人であるフセインの墓のレプリカがあります(本物はイラクにある)。また、ホールの脇の階段を上ってホールの上階に行くこともできます(階段入り口で靴を脱ぐ)。上階には狭い回廊や小さな部屋がありますが、暗くてよく見えないこともあり、「ラビリンス(迷路)」と名付けられています。けっこう暗いので、足元を照らすライトがあるといいですよ(転びそうになります)。または入り口でガイドを雇うこともできます。ここでのおすすめは屋上まで出てみること。夏の日中は暑いのであまり人はいませんが、夕暮れ時は地元客でにぎわっていますよ。眺めは非常にいいです。ただし注意として、手すりとかはないので、自己責任で! 大きなモスクのジャマー・マスジットは現在閉鎖中で入れません。(その5に続く)