- 鈴木千晶
- インド(ベナレス)在住。旅行で訪れたインドに魅了され早10数年。2001年にヒンディー語留学の為渡印。現在はガンジス河のほとりベナレスで日本語教師・ライターの仕事をこなしつつ、日印交流の為日々奮闘中。インド観光情報はもちろんのこと生活・文化についても発信していきます。
出発エリアをに変更しました。
マドライにある全国的に有名なミナークシ寺院の塔門。ミナークシ寺院は南インド最大の寺院と言われています
南インドのタミールナードゥ州にあるマドライ。タミールナードゥ州と言えば、州都であるチェンナイが有名ですが、マドライも人口約100万人を超えるタミールナードゥ州の中では3番目に大きい都市です。このマドライにあるのが、南インド最大と言われるヒンドゥー教の寺院、ミナークシ寺院。マドライと言えば「ミナークシ寺院」というほどに有名なこの寺院を参拝しに、南インドのみならずインド全国から巡礼客や観光客がマドライを訪れます。
東西南北にあるゴープラム(塔門)の装飾。極彩色と細かな彫刻でヒンドゥー教の神々が描かれています
ミナークシ寺院はマドライの旧市街の中心部にあります。ミナークシ寺院の正式名称は「ミナークシ・スンデーレシュワル寺院」。「魚の目を持つ女神」であるミナークシ女神とその夫であるスンデレーシュワルを祀っています。土着の神であったミナークシ女神は現在ではヒンドゥー教の主要な女神パールヴァティと同一視されており、熱心な信仰を集めています。御本尊を祀る神殿は、ヒンドゥー教徒以外は立ち入り禁止なのですが、それ以外も十分に見ごたえのあるミナークシ寺院。寺院はとても広いので、全部見てまわるには2〜3時間かかると思います。
壁画や彫刻が見事な内部。重厚な石造りの寺院内は夏でもひんやりと涼しい空気が流れています
ミナークシ寺院で圧巻なのは、東西南北の入り口に立つゴープラムと呼ばれる塔門。17世紀に建造されたそうです。ゴープラムは南インドの寺院には必ずあるのですが、ミナークシ寺院のゴープラムは高さといいその装飾といい他を圧倒する素晴らしさ!もちろん寺院内も見ごたえ十分です。正門である東門から寺院内に入ると、まずは観光客向けのお土産物屋さんが並んでいるエリア。その右手にあるのは千本柱堂で、ここは博物館にもなっていますので、料金を払ってぜひ見てみてください。まっすぐ行くと中央がスンデレーシュワル神殿、その左にミナークシ神殿がありますが、前述の通り、神殿内部はヒンドゥー教徒以外立ち入り禁止。しかし神殿以外の回廊の彫刻や壁画を見るだけでも十分にミナークシ寺院の素晴らしさが味わえます。
メインゲートである東門の付近。クロークは東西南北すべての入り口に設置されていますので、どこからでも入ることができます
寺院内はカメラ持ち込みが禁止なのですが、なぜか携帯電話での撮影は大丈夫。その際は寺院内にあるカウンターで撮影料50ルピー払ってください。大きな荷物は持ち込み禁止なので、寺院入り口にあるクロークで預けると安心です。寺院内は土足禁止なので、靴もクロークで預けてくださいね。連日参拝客で賑わっているミナークシ寺院。特に神殿内部への参拝はいつも長蛇の列。さすが南インド随一の聖地と呼ばれるだけのことはありますね。ぜひミナークシ寺院参拝の為にマドライを訪れてみてください。
ミナークシ寺院の回りは門前町のような雰囲気でいろいろなお店があり賑わっています
■ミナークシ寺院(Meenakshi Sundhareshwarar Temple)
アクセス:マドライ駅から徒歩20分ほど
HP: http://www.maduraimeenakshi.tnhrce.in/
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/08/01)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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