日本人が主催するインドのロックフェスって?

仕事から毎年のようにインドに行っていますが、私がその話を知ったのはほんの偶然でした。バンド繋がりでもあるし、またインド繋がりでもある友人から、インドのオディシャ州で開催される日本人が主催するロックフェスに出演するという話を聞いたのです。その友人とは、南インド料理のデリバリーで活躍しているユニット「マサラワーラー」の一人で、音楽ユニット「CONTI」でシタールも演奏しているKくんです。マサラワーラーは、日本中のイベントで活躍しているので、インド好きな方にはご存知の方のも多いかと思います。そのCONTIでフェスに出演することになったというのですが、どんなフェスなんでしょう?

大勢の人を集めて行われた、オディシャ・ジャパン・フェスティバル2018の会場 大勢の人を集めて行われた、オディシャ・ジャパン・フェスティバル2018の会場

ヒンドゥーの聖地にある「インド最古の日本人向け宿」

開催地となるプリーは、インド東部のオディシャ州にあるヒンドゥーの聖地です。ベンガル湾に面したオディシャ州は、コルカタのある西ベンガル州の南に位置し、州都は国際空港もある内陸のブバネーシュワル。そこから南へ約60km、バスや列車で約2時間の場所にプリーの町があります。ここは全インドから巡礼者を集める、ジャガンナート寺院があるヒンドゥーの聖地です。また、海沿いの保養地・観光地としても人気がある場所なので、インド人観光客も多い町でもあります。町の規模は人口約20万人なので、地方の小都市と言った趣でしょうか。寺院から海岸にかけての参道には商店がひしめいています。ホテルは寺院近くにもありますが、外国人旅行者が主に宿泊するのは、そこから2kmほど東に離れたビーチ沿いのエリア。その中に、「インド最古の日本人宿」と呼ばれるサンタナロッジがあるのです。

日印交流イベントとして次第に発展

このゲストハウスが日本人ばかりが泊まる日本人宿になったのは、今から40年前とのこと。日本びいきのダッシュさんの一族が家族経営をしており、今ではインド各地にチェーン展開もしているゲストハウスです。そのゲストハウスに宿泊していたミュージシャンであるNさんが、サンタナロッジのバックアップを得て始めたのが、このロックフェスティバルなのです。最初はロッジの宿泊客やインド在住の日本人たちが自主的にしていた小さなものでしたが、次第に現地でも話題を呼び、規模も拡大。現在ではプリーのホテル団体や学校、町のバックアップも得られるようになり、2018年には5回目を迎えました。日本からの出演者も増え、イベント名もそれまでの「プリーロックフェス」から「オディシャ・ジャパン・フェスティバル ODISHA JAPAN FESTIVAL」に改名して開催の運びとなりました。(その2に続く)