城は美女とともに陥落

「インドの世界遺産、チットールガル城塞 その3」からの続きです。そんなハルジーの要求を聞かなければ、どうなるかわかりません。そこでハルジーに王妃パドミニの姿を見せることにしたのですが、当時、結婚した高貴な女性が他の男性の前に現れることは異例でした。そこで条件として、この宮殿内の鏡に映ったパドミニの姿だけを見せることにしたのです。しかし鏡に映った美女を見たハルジーは、パドミニをどうしても自分のものにしたくなります。チラリズムというやつでしょうか。ハルジーはパドミニの引き渡しを要求し、それを拒否したチットールガルを攻めました。1303年、城は陥落し、王は討死、パドミニは火に身を投じて自害したと言われています。そんな伝説がこの宮殿には残っているのです。

伝説が残るパドミニ・パレスの離宮。ただし訪れた時は乾季だったので、水がほとんどなくなっていた 伝説が残るパドミニ・パレスの離宮。ただし訪れた時は乾季だったので、水がほとんどなくなっていた

宿泊は選択の幅が広く、落ち着いたウダイプルがおすすめ

チットールガルの観光は、ウダイプルの町を基点にするといいでしょう。ウダイプルは、16世紀の2度目のチットールガル陥落後にメーワール王国の都となった町で、人造湖の中に浮かぶ宮殿ホテル「レイク・パレス」などがある人気の観光地です。また、ウダイプルは観光地だけあってホテルの数は多く、また雰囲気のいいレストランも多いので、宿泊はウダイプルが断然おすすめです。ただし時間的にチットールガルに泊まらざるをえなくても、鉄道駅前とバスターミナル前にホテルが2〜3軒ずつあります。レストランは、町なかに食堂レベルのものはありますが、ホテルの中のものを利用した方がいでしょう。チットールガル城塞内にも、政府系のレストランがあるので、観光中はそちらで食べるといいでしょう。

個人でチットールガル観光をする方法

ウダイプルからのバスは30分おきで、所要約2時間〜2時間半。チットールガルのバスターミナルに着いたら、三輪タクシーのオートリクシャーの運転手と交渉し、チットールガル城塞の観光ツアーをしてもらいましょう。彼らは毎日のように観光客を連れて行っているので慣れており、写真撮影ポイントなどでは勝手に止まってくれます。交渉は面倒ですが、3時間コースぐらいで相場は400ルピー(約800円)くらい。ただし、ゆっくり回ると、4時間ぐらいはかかります。オーバーした分は1時間あたり100ルピーくらい払えばいいでしょうか。いいドライバーならチップも忘れずに。

ウダイプルで車をチャーターしてしまうという方法もある

そんな交渉が面倒臭いならば、ウダイプルで車をチャーターしていくのはどうでしょう。エアコン付きの車なら暑さ知らずでラクラクですよ。往復で4〜5時間、現地で3〜4時間なので、1日チャーターになりますが、1500〜2000ルピー(3000〜4000円)くらいかと思います。宿泊ホテル、あるいは町なかの旅行会社でご相談ください。チットールガル城塞の入場時間は日の出から日没まで。外国人料金は200ルピー(約400円)です(以上2016年調べ)。それでは、伝説に彩られた世界遺産の城、チットールガル城塞にぜひ行ってみてください!