致死率99.99%! コワイ狂犬病

のら犬に噛まれた! まず心配しなければいけないのが狂犬病です。狂犬病は発症したら最後、ほぼ100%死に至る病です。最も致死率の高い病気として、エイズと並びギネスブックに載っているほどの恐ろしい病気なのです。現在の日本ではほとんど馴染みがありませんが、実は世界中いたるところで発症している病気です。年間の発症者は5万人といわれ、なかでも最も発症者が多いのがインドです。一説には年間2〜3万人が死亡しているといわれています。狂犬病といっても、感染するのは犬からだけとは限りません。サルやウシ、コウモリなどさまざまな野生動物が病原菌を保有している可能性があります。野生動物に噛まれたら、傷口をすぐに石けんで洗い流し、一刻も早く病院へ向かい、ワクチンを接種してもらってください。対処方法はワクチンを接種するしかありません。

日本にはなかなかない狂犬病のワクチンだが、インドなら… 日本にはなかなかない狂犬病のワクチンだが、インドなら…

インドでサルに噛まれたら

私はインドのベナレスでサルに噛まれ、あわててクリニックに飛び込んだことがあります。ドクターは「隣の薬局へ行って自分で狂犬病ワクチンを買ってきて」と冷静に指示されました。1本350ルピー(約700円)。買って帰りドクターに渡すと、彼はそのワクチンを隣にいたおばさんに渡し、「注射してあげて」と指示。私は彼女に20ルピー(40円)を渡し、注射を打ってもらいました。治療費は総額740円。ちなみにワクチンは決められた日にちをおいて5から6回接種する必要があります。その後、行く先々で病院の門を叩きワクチンを接種してもらいましたが、注射を打つのがドクターか看護婦かの違いだけで、たいがい似たようなものでした。

日本ではなかなか見つからない狂犬病ワクチン

面倒なのは日本に帰ってからです。インドでは3回までしか接種してもらえなかったので、残りの2回を日本で接種する必要があったのです。まずは総合病院に電話してみましたが、「うちでは扱っていません」と無下に断られました。次に保健所に連絡してみたところ、国際感染症センターを紹介されました。日本では近くの病院へ行っても、狂犬病ワクチンは保有していません。検疫所や国際感染症センターなどへ行く必要があるのです。ということで、無事、残り2回を国際感染症センターで接種していただきました。ちなみに治療費として1万数千円ほどかかりました。