動物との関わりが深いヒンドゥー教の神様たち

インドのヒンドゥー教の神様の多くは動物との関わりを持っています。ゾウの頭を持ったガネーシャはとても有名ですし、そのガネーシャの乗り物がネズミというのも非常にユニーク。学問や芸術の女神サラスヴァティも白鳥や孔雀と関連付けられています。インドでガネーシャに劣らず人気なのがサルの神様!一般にハヌマーン、南インドではアンジャネーヤとも呼ばれています。

モンキーゴッド!インドの猿神ハヌマーンは力持ち! モンキーゴッド!インドの猿神ハヌマーンは力持ち!

叙事詩「ラーマーヤナ」で大活躍する猿神ハヌマーン

ハヌマーンは「ラーマーヤナ」ではヴィシュヌ神の化身であるラーマ王子に忠誠を示し、魔王にさらわれたラーマ王子の妃シータを探して大活躍をします。体の大きさを自由に変えられる上に力持ちで、空を飛ぶ事もできるスーパーマン、いや、スーパーモンキーなのです!(笑)ラーマ王子の弟ラクシュマナが怪我をした時に、ハヌマーンはヒマーラヤ山脈のカイラース山まで飛んで行き、ラクシュマナのために薬草を探します。しかし、うまく見つけられなかったため、山を丸ごと持ち上げる怪力を発揮し、ラクシュマナのもとに持っていったという豪快なエピソードは特に有名です。

街中にもサルがいっぱい

ヒンドゥー教の聖地で観光地としても多くの人を集めるベナレスの街中にもたくさんのサルがいます。ホテルで扉や窓を開け放してガンジス河を眺めていると、いつの間に部屋に入ってきて果物などを持っていかれることも多々ありました(笑)ガンジス河沿いの宿などでは、屋上にはサル避けの金網が張ってある所もありますが、時にサルに襲われて怪我をすることもあるので、ご注意を!

ハヌマーンの子孫とも言われるサル「ハヌマンラングール」!

ハヌマンラーングールと呼ばれる、正に「ハヌマーン」から名前をつけられたサルもインドを中心とする南アジアに生息しています。かつて筆者が、西ベンガル州のシャンティニケタンという所に滞在していた時のことです。昼下がりに宿の窓から、手入れの行き届いた隣の家の家庭菜園を眺めていたら、金網を張った高さ1.5メートルほどの柵を軽々と飛び越えて何者かが侵入しました。一瞬呆気にとられてしまいましたが、よく見るとそれがハヌマンラングール!体長は1メートル近くもあり、尾はそれ以上の長さ!道端でばったり出会ったら腰が抜けそうな大きさです。庭へ侵入したハヌマンラングールは野菜や果物を失敬して、再び軽々と柵を飛び越えてどこかへ消えて行ったのでした。