カラフルな色水を被った人々で町がいっぱいになるホーリー

13億人あまりの人々が住む国、インド。そこにはさまざまな宗教を持つ人々が暮らしており、宗教的な祝祭日も無数にあります。今回紹介するのは、インド三大祭りのひとつ「ホーリー」です(他の2つはダシャラーとディワーリー)。「人々が色水をかけあい、体中色水で染まる」という、3つの祭りのうち一番熱狂的で派手なビジュアルのため、その画像や映像を目にした方は多いでしょう。「ホーリー」はインドやネパール古来からの、春の訪れを祝う豊作祈願の祭りでした。それにカシミール地方だけで行われていた「色水をかける」という習慣が加わって全国展開していったといいます。このホーリーですが、この日はカーストも宗教の差もなく、“無礼講”で色水をかけます。まあ、一種の社会のガス抜きのような効果があるのでしょう。

2016年世界のイベント〜色水をかけ合い、春の到来を祝うインドのホーリー 2016年世界のイベント〜色水をかけ合い、春の到来を祝うインドのホーリー

ホーリー期間中の町はどうなる?

数日前から、町なかでは色水用のカラフルな粉が売られ始めています(粉のままかけることもあります)。このホーリーの盛り上がりは、実はインド全体で同じではありません。私の印象では、南インドよりも北インドのほうが盛ん、そして都市よりもヒンドゥーの聖地、とりわけ寺院周辺が盛んです。「ホーリーがすごい」と言われているバラナシもヒンドゥーの聖地ですしね。ホーリーの色水かけは、基本的には当日の昼までですが、色水をかけたくてウズウズしている子供たちがフライングして、前日もかけてくることがあるので注意です。色水をかけられると、着ている服は使い物にならなくなるので、期間中に外に出るときは捨ててもいい服か、現地でそれ用に買った服で。目に色水が入ることもあるので、サングラスなどもあるといいでしょう。カメラは濡れると壊れるので、防水機能があるものか、ビニール袋に入れるなどして対策を。

外国人は格好の標的に!?

旅行者が注意しなければならないのは、「外国人は目立つので、格好の標的になる」ということです。とくに女性は色水の集中砲火を浴びることも珍しくありません。また、悪気はなくてもけっこうみなさん興奮しているので、たまに度が過ぎてケガをしてしまうこともあります。日ごろからチカンが多いインドですが、この日はとくに“ノリや“勢い”で胸やお尻に触ってくる輩もいるので、女性は外に出るなら必ず男性を含むグループで行くことをおすすめします。バラナシなどでは、ホーリーの間は女性が外に出ることをおすすめしないホテルもありますよ。

ホーリー中の移動に注意

ホーリーの色水かけはお昼までとなっていますが、大事を取るなら午後2時ぐらいまではホテル内にいたほうがいいでしょうね。外に出ても、商店やレストランはこの日は午後までクローズしているので、朝食は宿で取ることになると思います。私は過去、3回ほどホーリー期間中にインドに滞在していましたが、たいていの外国人観光客はホーリーの午前中は宿で待機していました。心配はその日が移動日に重なってしまうことです。ホーリー当日はタクシーを捕まえることが困難なことがあるからです。春にインド旅行を計画している方は、自分の旅行期間にホーリーが重なっていないか、そしてその日が移動日ではないかご注意下さい。