まずは身近な警察へ

まずはホテルの人の付き添いで、遺跡公園入口にあるツーリスポリスへ行きました。ツーリストポリスといっても田舎の村なので、英語もほとんど通じません。ホテルの人が通訳をしてくれましたが、警察としては「盗難」となると仕事が増えるだけなので、「盗難はあり得ない。多分落としたんだろう。落としたら、絶対に出て来ない」の一点張り。また、もし「盗難」となると、実地検証やらで私の滞在も延びるかもしれないということもあります。私は「お金は仕方が無いが、パスポートがないとこの国で宿泊に困るので、警察で証明書を発行してほしい」と交渉。粘って紛失証明書を発行してもらいました。

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絶対に必要な警察の証明書

この紛失証明書はインドネシア語のみで私には読めません。「これでホテルに泊まれるよ」と言われたのですが、何となく半信半疑でした。後でインターネットの翻訳サイトを使い、このインドネシア語の翻訳を念のためチェックしておきましたが、やはり「盗難」ではなく「紛失」にされていました。この後、日本領事館、イミグレーション、保険会社、宿泊ホテルなどで、この警察の証明書が何かと必要になるので、ここは石にかじりついても発行してもらい、コピーを10枚ぐらい取っておきましょう。この証明書にはパスポート番号が記され、宿泊の際に役に立ちます。

保険会社への相談とカード会社へ電話

「パスポートだけでも届け出があるかもしれない」と淡い期待を抱き、その日は不信感がありつつも連絡を待つため、また同じホテルに泊まることにしました。次にしなければならないのが、保険会社とカード会社、日本領事館への連絡です。どこも応対が実に丁寧でてきぱきとしており、この時ばかりは「日本はさすがに違う」と感謝しました。保険会社によれば、警察の証明書は紛失でかまわないという返事。警察の多くは盗難証明書を発行しないという事情をよくわかっていました。次にカード会社へ。電話した時点でカードは使われていないようなので、その場でカードが使えないように止めました。日本領事館とのやり取りについては、別項で記します。

パスポート“紛失”から得た教訓

さて、翌日警察署に行きましたが、やはりパスポートの届け出はありませんでした。その後、それ以上そこにいても埒が明かないので、日本領事館のあるジャカルタへと向かいました。今回のトラブルは、危険な場所でもなく、ましてスリがいるような場所でない、という心の油断が招いた結果かもしれません。どこでパスポートがなくなったか、またどこまではあったのか、ハッキリとした確信がないのもそのためでしょう。旅に慣れ、無用な緊張感がなくなって行くのはいいことですが、やはり「最低限の緊張感を失わないこと」は大事なことですね。