「リスタフル」って何?

「リスタフル」という料理をご存知でしょうか? これはオランダ語で「ライス・テーブル」という意味だそうです。つまり植民地時代のインドネシアで、オランダ人がインドネシア料理を少しずつ味見してから食べられるように、少量のおかずを小皿に乗せて出したことにちなんだ料理、及び給仕スタイルだとか。少しずついろんな料理をとって食べたいというだけでなく、見た目にもたくさんの料理が並ぶので豪華に見えますよね。植民地時代には、ホームパーティーなどでサービス係が一品一品料理を提供していたといいます。

インドネシアの名物料理「リスタフル」を食べるなら、ジャカルタのオアシス・レストランへ(前編) インドネシアの名物料理「リスタフル」を食べるなら、ジャカルタのオアシス・レストランへ(前編)

「リスタフル」をメニューに加えるレストランも増えてきた

インドネシア独立後はこのスタイルは廃れていましたが、近年はコロニアルスタイルを売りにするレストランで、この「リスタフル」をメニューに掲げる店も増えてきました。品数は4、5品のところもあれば20品近くまでの所もあり、値段相応。インドネシア風コース料理ともいえますが、前菜とデザート以外は同時に出てくるので、「コース」ともいえません。また、高級レストランを除き、「一品一品給仕する」というスタイルが省略され、大きな皿におかずが少しずつ盛られた状態で給仕される店もあります。

ジャカルタの名門レストランへ行ってみよう

さて、このリスタフル料理の有名店が、インドネシアの首都ジャカルタにあります。その名はオアシス・レストラン。場所はジャカルタ中心部にも近い、ラデン・サレ通り。この周辺には外国人向けの有名レストランがいくつもありますが、なかでもこのオアシス・レストランは外国の要人が来ると、よく接待で使われるレストランでもあります。この建物は1928年に茶やゴムで財を成した実業家が建てたコロニアル建築で、日本軍占領下の第二次世界大戦中には、オランダ最後の総督がここに住んでいました。戦後は長い間、アメリカの海軍武官の公邸として使用されていた由緒ある建物です。この邸宅を改装し、1970年にレストランとしてオープンしたのが、この「オアシス・レストラン」です。(後編へ続く)