- 前原利行
- 東京出身、神奈川在住。90年代半ばにバックパッカーで世界放浪したことをきっかけに、旅行ライターの道に。ガイドブック、雑誌、ウエブサイトなどで取材やライティング、編集を担当。行った国は90ヵ国以上だが、最近は国の数が増えないことと体力の低下に悩んでいる。他にも映画や音楽の仕事もちょこちょこしている。
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インドネシアの珍しい動物がまとめて見られる、ジャカルタのラグナン動物園
東南アジア最大の面積を持つ国、インドネシア。そこには多くの固有の動物たちが棲んでいます。スマトラ島やカリマンタン島(マレーシア側はボルネオ島)では、オランウータンを見に行くツアーが人気ですが、なかなかそこまで行くのも大変。「ジャカルタまで来たけど、そこで手っ取り早くインドネシアならではの動物が見たい」という人におすすめなのが、ラグナン動物園です。週末にはインドネシア人の家族連れでにぎわう場所ですが、日本人など外国人の駐在員の家族などもよく来ている場所ですよ。
ラグナン動物園はジャカルタ市の南部、市を囲むリングロードの外側にあります。市の中心部からは15kmほど、タクシーで40分、バスのトランスジャカルタで行くならコリドー6の終点です。入場料は約50円ととても安く、都会の喧噪を離れてやって来ると、少しほっとしますよ。敷地は広いので、のんびりゆっくり回りましょう。売店や食堂も敷地内にあります。
このラグナン動物園で見たいのが、インドネシアの動物たちです。まずはインドネシアでもコモド島など3島にしか棲息していない、コモドオオトカゲ(通称“コモドドラゴン”)を見に行ってみましょう。インドネシア語ではシンプルに「KOMODO(コモド)」と呼ばれるこの世界最大のトカゲは最大で3mに及び、その強力な尾の力で獲物(野生ではシカやブタ)を打ち倒すといいます。その大きさは確かに迫力がありますが、このオオトカゲが活発なのは朝と夕。昼間、動物園で見るとゴロゴロ寝そべっていて、だらしがない無害な感じがします(笑)
スマトラゾウは小型のアジアゾウで、森林の現象により絶滅寸前と言われているゾウです。これもラグナン動物園で数頭飼われています。また、マレーシアとインドネシアにしか棲んでいないオランウータンも、稀少種ですね。この動物園では、オランウータンは何頭も飼育されていて、比較的ゆったりと見ることができます。表情がとても人間臭いのがいいですね。あとこの動物園で「面白い」と感じたのは、インドネシアの人たちはむしろ国外の珍しい動物を見たいようで、地元の家族連れに人気があったのはライオンやキリン、アフリカゾウなど外国の動物のほうでした。まあ、世界中、動物園は似たようなものでしょうね。
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