初めてジャラン・ジャクサに行ったのは…

私が初めてインドネシアのジャカルタに行ったのは1994年のこと。それから約20年たちましたが、今もその時と同じようにジャカルタに着くと、市内中心部にあるジャラン・ジャクサ(ジャクサ通り)とその周辺を目指します。というのも、ここにはジャカルタでほぼ唯一の安宿街があるからです。バックパッカーにとっては定番のこの安宿街。今回はそこがどんな場所か、そしてこの20年でどう変わってきたかを、つづっていきたいと思います。

ジャカルタでバックパッカーが目指す安宿街「ジャラン・ジャクサ」。その20年の変遷と現在(前編) ジャカルタでバックパッカーが目指す安宿街「ジャラン・ジャクサ」。その20年の変遷と現在(前編)

ジャラン・ジャクサがある場所

ジャラン・ジャクサがあるのは、ジャカルタの陸の玄関口のガンビル駅とその前にある独立広場から1kmほど南に下ったところです。ジャラン・クボン・シリとジャラン・ワヒッ・ハシムという東西に平行して走る車の多いふたつの通りがありますが、それ南北に結ぶ、500mほどの一方通行の狭い道がジャラン・ジャクサです。中級ホテルが並ぶジャラン・ワヒッ・ハシムとは対称的に、ジャラン・ジャクサ周辺には、1泊3000円以下の安宿が10軒ほどあります。物価の安いインドネシアですがジャカルタは別格で、いい安宿を見つけるのは難しいのです。そこでひとまずこのあたりで探す人が多いのです。それに日本大使館やショッピングモールも徒歩圏で、アクセスもなかなか便利な所です。

ジャカルタの安宿の値段は?

インドネシアはタイに比べると宿代は高いので、ジャラン・ジャクサの安宿といっても、さすがに「1000円以下」はほぼないです。だいたい1000から2000円ぐらいで、エアコンはなくシャワーもたいてい水のみ。安い部屋はトイレとシャワーが共同という感じです。Wi-Fiはたいていありますが、ロビーのみで使える所がほとんど。窓がない部屋も少なくありません。2000から3000円クラスになると、部屋は明るく広くなり、エアコンが付きます。安宿は「ホテル」ではなく、「ホステル」を名乗っている所が多いですね。「4000から5000円出してもいい」という人は、このジャラン・ジャクサではなく、その南の突き当たりを東西に走るジャラン・ワヒッ・ハシムに行けば、日本のビジネスホテル並の中級ホテルに泊まれます。

にぎわっていた20年前

この20年の間に、このジャラン・ジャクサも少しずつ変わって来ました。簡潔に言うと、安宿街としては年々寂れて来ているのです。私の体感では、この通りが西欧人バックパッカーで一番にぎわっていたのは90年代。そのころはホテルの数も今の倍ほどもあり、夜にはこの通りにあるどのレストランも各地からの旅行者でいっぱいでした。人ががっくりと減ったのは90年末から2000年代初めにかけての暴動やテロがあった時代でした。まず欧米人が減り、次いで日本人バックパッカーが姿を消していきました。(後編に続く)