面倒な「日本国籍」を証明できる書類

さて、「新規パスポート」、あるいは「帰国のための渡航書」の発給に必要な書類は、前の「基礎編」で述べましたが、その中でほとんどの旅行者が持ってないものは、「日本国籍を証明する書類」です。原本が必要なのですが、海外旅行に「戸籍謄本や抄本」「運転免許証」などを持ち歩く人は少ないですよね。私の場合もそうでした。電話で領事館に聞くと、「ファクスやコピーではなく原本」と言われます。しかし日本の家族が戸籍のある所に住んでいればいいのですが、そうでない場合「戸籍謄本や抄本」を取ってもらうのは時間がかかります。

海外でパスポートの盗難・紛失をしたら、帰国のためにはどんな手続きが必要か その2 実践編 海外でパスポートの盗難・紛失をしたら、帰国のためにはどんな手続きが必要か その2 実践編

コピーでもいいか聞いてみる

私の場合は、泊まっているホテル宛に日本からEMSで私の免許証を送ってもらいましたが、結局予定日に届きませんでした。そこがインドネシアだったので、困った私がジャカルタの日本領事館に電話すると、ならば「原本を帰国後必ず送付できるのであれば、戸籍が記載された住民票のファクスで良い」との返事。最初から、そう言ってくれれば3〜4日間を無駄にしなかったのにと思いました。多分、公式にはダメなのですが、帰国日が迫っている人にだけ教えているのでしょうね。住民票なら、住んでいる町で取れます。早速家族に電話してそれを取ってもらい、ホテルへファクスしてもらいました。後日、インターネットで調べると、同様の体験談が多く綴られていました。各国にある日本領事館のホームページを見ていると、「個別に相談」と書かれているところもあります。「建前」と使い分けているのでしょうね、だから帰国日が迫っている人は、それを強く訴えたほうがいいです。

交通費は海外旅行傷害保険でカバーできる

海外旅行傷害保険に加入し、「携行品損害」を申し込んでいれば、新規発行するパスポートや帰国のための渡航書にかかる費用のほか、領事館までの交通費もカバーされます。私の場合は飛行機でも移動できたのですが、「パスポートがないので乗れない」ということを心配して、チェックのない鉄道で行くことにしました。ジャカルタのホテルの宿泊は、警察の紛失証明書のコピーがパスポート代わりになりました。日本領事館では、警察の紛失証明書のコピーを見せて事情を説明すると中に入れてくれます。また、パスポートにせよ渡航書にせよ、領事や副領事のサインが必要なので、あらかじめ電話でアポイントメントを取っておくとスムーズです。