イミグレーションでの手続きが必要

前回までは、海外で「パスポートの盗難・紛失」をした場合に、現地の日本領事館で「新規パスポート」か「帰国のための渡航書」を発給してもらう方法を述べました。ただしそれで帰国手続きが終わりではありません。入国時のパスポート記録が無効になるので、手続きを怠ると不法入国と同様に扱われてしまいます。また、ビザが必要な国では、ビザも紛失したことにもなってしまいます。そこで、滞在国のイミグレーション(出入国管理局)に行き、帰国できるように手続きをしてもらわなくてはならないのです。

海外でパスポートの盗難・紛失をしたら。その3 帰国にはイミグレーションでの手続きが必要 海外でパスポートの盗難・紛失をしたら。その3 帰国にはイミグレーションでの手続きが必要

イミグレーションの場所は日本領事館で教えてもらう

私の場合、「帰国のための渡航書」を発給してもらったのがインドネシアのジャカルタの日本領事館でしたが、慣れているようで、イミグレーションの場所や手続きを書いたコピーを手渡されました。そして「イミグレーションでの手続きは早くて3時間、運が悪いと1日かかる」と言われました。ところが私は、そのそれ以上の「運の悪さ」に当たってしまいました。2時間待たされたあげく、「ボスは帰ってしまったから明日来い」と、初日はまったくの空振りに終わってしまったのです。

根気がいるイミグレーションでの手続き

翌日も朝からイミグレーションに行きましたが、何の説明もなく待たされるまま、あっという間に3時間が過ぎました。係員は4名いましたが、働いているのは2人だけのようです。やがて係員が「入国記録がコンピュータで見つからないぞ」と言います。埒が明かないので、携帯で日本領事館の職員に電話をし、イミグレーションの係員と直接話をしてもらいました。次に、eチケットや搭乗券の提示を求められたので、そのオフィスのパソコンを借りて、旅行会社から送られた添付のeチケットを見せました。その後は、相手もそれ以上がんばる気をなくしたのでしょう。すでに6時間が経っていました。「これを持って上司のところへ」と書類を出してくれました。「私の入国記録は?」と聞くと、「見つかった」。“見つからなくなったり、見つかったりする入国記録”、というのも、よくわかりませんが、上司は愛想もよく、あっという間にサインし、それで終了。これでやっと帰国できることになりました。

それでも何とか無事に帰国

帰国時、ジャカルタの空港のチェックインカウンターとイミグレーションで、パスポート代わりに「帰国のための渡航書」を出しましたが、どちらもりニヤニヤ笑いましたが、とくに問題なく出国できました。珍しくはないのでしょう。この役目を終えた「帰国のための渡航書」は、今では私の苦い旅の記念品となって引き出しの中に入っています。