世界最大のトカゲがインドネシアに

「コモドドラゴン」とも呼ばれる、コモドオオトカゲ。インドネシアでは単に島の名前と同じ、“コモド”と呼ばれているこのオオトカゲは、成長すると体長が3メートル、体重は100キロを超すという、まさに世界最大のトカゲです。このオオトカゲが棲むのは、インドネシアのコモド島、リンチャ島、及びフローレス島西部の一部など、ごく限られた場所だけです。このオオトカゲの存在が世界に知れることになったのは、1910年とそれほど昔のことではなく、オランダ統治下のインドネシアでも、この地方はまだまだ秘境だったのでしょうね。

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個人でもコモドオオトカゲを見に行ける!

実はこのコモドオオトカゲを、野生の状態で見るのは実はそんなに難しいことではありません。バリ島発のツアーも出ていますし、個人でも簡単に行くことができます。まずは観光客でにぎわうバリ島から小型飛行機で東へ小一時間の、フローレス島西部ラブアンバジョーに行きましょう。ラブアンバジョーは町というより、“村”に近い規模ですが、近くにダイビングポイントもあるため、いくつものゲストハウスやホテル、旅行会社があります。そこで船(漁船)のチャーターの手配をしてくれます。相乗りしてくれる人を探して、予算を抑えるのもいいでしょう。コモド島はやや遠いので、その手前のリンチャ島往復なら、7000〜8000円でチャーターできます(往復と観光入れて7時間程度)。

見学できるのはコモド島とリンチャ島

コモドオオトカゲの棲むコモド島、リンチャ島、バダル島の3島は、現在国立公園に指定され、またユネスコの世界自然遺産に登録されています。そのうちコモド島とリンチャ島に上陸することができますが、旅行者が自由に歩けるのは、船着き場と公園管理事務所の周辺のみ。それ以外の場所に行くには公園のレンジャーの同行が必要です。島までの海は非常に透明度が高く、船旅も快適。上陸した島は、他のインドネシアとは様相が異なり、熱帯雨林というより乾いたサバンナのような感じです。この乾燥した気候が、周辺の外来種の侵入を拒んだのではないでしょうか。島の桟橋から公園の事務所まで行くと、近くの小屋の下にすでに何体ものコモドオオトカゲが寝そべっているのが見えるでしょう。

その場で申し込める3時間のウォーキング

ここで入園料やガイド料を払い(合わせてひとり1000円程度)、レンジャーと一緒に島内のウォーキングに出発です。船で到着するとちょうど昼前の暑い時間帯で、オオトカゲはすでに日光浴モードに入っており、動きがあまり活発でないのが残念ですが、動きが活発でも怖いかもしれません。何しろ、近くで見ると、かなりの迫力ですから。レンジャーも銃などは持っておらず、手に持っているのは“棒”だけです。3時間ほどのウォーキング中に、島のあちこちでこのオオトカゲに出会えます。ほかにもオオトカゲの主食となる野生のブタやシカ、水牛の姿も見られました。島の風景も魅力的です。コモド島、リンチャ島ともに簡単な宿泊施設があり、泊まることもできるので、じっくり見たい方は泊まってみるのもいいでしょう。