地方ごとにある名物料理

他の東南アジアの国を全部足したよりも、広範囲に広がるインドネシア。そのため、各島や地方ごとにさまざまな郷土料理があるのですが、今回紹介するのは、ジャワ島中部の古都ジョグジャカルタの名物料理「グドゥッ」です。ふつうは白いご飯と一緒におかずとして出されるので「ご飯」の意味の「ナシ」を足して「ナシ・グドゥッ」と呼ばれることが多いですね。さて、この「グドゥッ」とはどんな料理なのでしょうか。

ジャックフルーツを使ったジョグジャカルタの名物料理、ナシ・グドゥッとは? ジャックフルーツを使ったジョグジャカルタの名物料理、ナシ・グドゥッとは?

果物のジャックフルーツを野菜として料理に使う

グドゥッは、見た目は茶色の肉のようなものにカレー状のソースが絡めてあります。最初に食べたときは、このメインの具は肉だと思って食べてみたので、食感も味もまったく違うので驚きました。肉だと思っていたのは、果物の「ジャックフルーツ」だったのです。ジャックフルーツは熱帯アジアに行けばときどき見かける、木の幹から直接生えた大きな果実ですね。大きくなるとスイカぐらいの実が、ニョキっと幹から直接生えている姿は、イボイボに覆われた外観と共に見たら忘れない印象的なものです。これは熟するとそのまま果物として食べられるのですが、熱帯では未熟なものを野菜として料理に使うこともあります。このグドゥッは、その若いジャックフルーツを、さまざまなスパイスを加えてココナッツミルクと砂糖で煮込んだものです。

グドゥッと一緒に食べるものは?

ふつうはこのグドゥッを単体で食べるのではなく、ゆで卵やテンペ、豆腐などの副菜を加えてご飯と一緒に食べます。よくあるパターンは、フライドチキンと一緒に出す「ナシ・グドゥッ・アヤム」ですね。こうした副菜はオプションになります。たとえばナシ・グドゥッが100円ぐらいだとしたら、それにゆで卵70円、テンペ30円、鶏肉120円というように、トッピングのおかずが増えるごとに加算していくシステムです。屋台などでは、最初から「全部乗せ」みたいにしているところもありますが、たいてい肉はエクストラですね。

どこで「ナシ・グドゥッ」は食べられる?

もともと家庭料理、あるいは屋台の名物料理だった「ナシ・グドゥッ」ですが、レストランによってはメニューに掲載しているところもあります。しかし屋台か食堂のほうが、この「ナシ・グドゥッ」が食べられることが多いですね。また、ジョグジャカルタ以外の都市でも、インドネシアの郷土料理を売りにするレストランでは、この「ナシ・グドゥッ」をメニューに掲載するところも見かけるようになりました。もともとが家庭料理なので豪華な料理ではありませんが、ジャックフルーツを素材に使った珍しい料理なので、機会があったら食べてみてはどうですか?