「ナシ・グドゥッ」とはどんな料理?

国土が広いインドネシアにはさまざまな地方料理があり、私はそれを食べるのが楽しみです。別項で述べましたが、ジャワ島中部の古都ジョグジャカルタには、果物のジャックフルーツを使った郷土料理の「ナシ・グドゥッ」があります。「グドゥッ」は未熟のジャックフルーツに、スパイス、ココナッツミルク、砂糖を加えて煮込んだ料理で、これを「ナシ(ご飯)」に乗せて食べるもの。もともとは質素な家庭料理だったようですが、ジョグジャカルタでは屋台の定番になり、やがて食堂やレストランのメニューまで昇格していったようです。見た目は茶色いカレー風ですが、食べてみると日本人の感覚からすると甘いというのが意外ですね。汁気の多い少ないは、店によって異なります。

ジャックフルーツを使ったジョグジャカルタの郷土料理「ナシ・グドゥッ」。その専門店へ行ってみよう! ジャックフルーツを使ったジョグジャカルタの郷土料理「ナシ・グドゥッ」。その専門店へ行ってみよう!

専門店が並ぶジャラン・ウィジランへ

ジョグジャカルタにはこうした「ナシ・グドゥッ」の専門店が並ぶ通りがあります。王宮北広場から東へ徒歩5分ぐらいのところにあるジャラン・ウィジランがそうです。わずか200mほどの通りの片側に、このナシ・グドゥッの専門店が10軒ほど並んでいるのです。ここには外国人観光客はほとんどおらず、お客は地元インドネシア人。メニューや値段は、だいたいどこも似たようなもので、初めてだといったいどこに入っていいのか迷ってしまいますね。どの店も食堂風で、イス席と靴を脱いであがる座敷席があります。家族連れなどは座席席に座ってくつろいでいますね。

どの店に入るか迷ってしまうが…

地元で聞いた人気店は「ブ・リース」と「グドゥッ・ユ・ジュム」。ともに朝5時から夜の10時までの営業です。看板にジャワの伝統衣装を来たおばさんの写真があり、創業年が書かれていたりする店があるのは、昔ながらの「おふくろの味」を売りにしているのでしょうね。味はやっぱり素朴な感じがして、私には夕食だと少々物足りない感じがするのですが、そのぐらいが地元の家庭料理の味なのでしょう。メニューは基本のナシ・グドゥッに、ゆで卵、テンペ、豆腐、フライドチキンというように、トッピングのおかずを付けていく方式です。基本だけだと、かなり物足りず、たいてい何かのトッピングを付けます。「何を頼んでいいかわからない」という人は、「全部乗せ」の「ナシ・グドゥッ・コンプリット」があるので、それを頼むといいですね。そんなに量は多くないので大丈夫です。日本円にするとだいたい300円ぐらいでしょうか。

路上の屋台で食べてみよう

ジョグジャカルタのメインストリートのジャラン・マリオボロでは、夕方になると歩道にゴザを敷いてテーブルを置かれ、食べ物屋台がオープンします。その中でもポピュラーなのが、このナシ・グドゥッの屋台です。おばさんが家で作って来たグドゥッを、お客の注文に応じてトッピングしてご飯と一緒に出してくれます。いつも地元の若者たちでにぎわっていますよ。アイスティーの「エス・テ」と一緒に頼むといいでしょう。ジョグジャカルタに行く機会があったら、この名物料理を食べてみてはいかがですか?