鳥の鳴き声を楽しむというインドネシアの人々

インドネシアの町を歩いていると、住宅からきれいな鳥のさえずりが聴こえてくることがあります。インドネシア、とりわけジャワ島では、昔から鳥の鳴き声を楽しむ習慣があり、軒先に大きなカゴがかけている家を見かけます。夜になるとカゴに布が被せられて鳥は眠り、朝になると家の人が布を取って鳥を起こし、鳴いてもらうのです。宿泊しているホテルやゲストハウスでも、こうして鳥を飼って、美しい鳴き声を宿泊客に聴かせているところもあります。

いろいろな動物が売買されるインドネシアの鳥市場(パサール・ブルン) いろいろな動物が売買されるインドネシアの鳥市場(パサール・ブルン)

インドネシアのペット市場へ

どんな鳥が売り買いされているのか、またはどんな動物がペットとして飼われているのか。インドネシアでそれを知りたかったら、「鳥市場(パサール・ブルン)」へ行ってみましょう。もちろんジャカルタなどの大都会では、犬やネコを中心としたペットショップや熱帯魚の専門店もありますが、地方都市では昔ながらの鳥市場にさまざまな動物が売られています。売買されているペットのメインは鳴き声を聴かせる鳥ですが、それ以外にもさまざまな種類の動物がここで見られます。ミニ動物園みたいでなかなか面白いですよ。今回はジョグジャカルタの鳥市場を例にとり、どんな生き物が売られているかみてみましょう。

店先に鳥の入ったカゴが並ぶ

ジョグジャカルタの鳥市場は、かつて王宮北の旧市街にありましたが、今ではそこから3kmほどの町の南に移転しています。広くなった敷地内にチュルルと鳴く南国の色鮮やかな小鳥たちが、かごに入ってズラリと並んでいます。鳥は鳴き声を楽しむ鳥ばかりではありません。日本でもおなじみのセキセイインコやもっと大型のインコ、ニワトリ、ハト、フクロウなども人気のようです。そしてさらに面白いのは鳥以外の動物です。

鳥以外も売られているが…

インドネシアにすむ大きいヤモリのトッケー、コウモリ、カメ、ヘビ、名前はわかりませんが小さなほ乳類なども鳥かごに入っています。アクアコーナーでは、インドネシア産ではない熱帯魚が人気です。日本であまり見られないのは、小さな昆虫の生き餌でしょうか。びっしりとうごめいているアリ、コオロギ、ワームなどは、苦手な人は正視できないかもしれませんね。かと思えば、かわいらしいイヌやネコ、ウサギやハムスターなどの小動物コーナーも人気です。ふつうの観光コースとは違いますが、こうしたところでその国らしさを知るのもまた面白いかもしれません。