- 大塚ばつ丸
- 大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
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シュリベンチ
韓国SBS制作のドラマ「オールイン」はNHKの地上波でも放送され、高視聴率を獲得した。タイトルになっているオールインとはカジノ用語で、手持ちのチップを全て賭けることをいう。
実在の人物をモデルにした小説が原作で、主人公イナを人気、実力をともに備えたイ・ビョンホンが演じた。ドラマは少年時代から賭博に親しんで育った男が済州島のカジノをめぐって奮闘する姿を描いている。そういう内容なので、中心になるのは韓国の済州島。韓国人のメジャーな新婚旅行先であり、「東洋のハワイ」という呼び名もある。
とかく「○○の××」というのは名前ほどではないものが多いが、火山活動でできた溶岩の大地を走る整備された道路、グレードの高い観光施設、対馬海流による温暖な気候など済州島はまさに「東洋のハワイ」だといえる。
ロッテ・ホテルの火山噴水ショー
済州島の南部に中文観光団地というのがあり、その地区にドラマの舞台になるホテルが集中している。
そのひとつは日本でもなじみのある名前の済州ロッテ・ホテル。ドラマではチュンムン・ホテルと呼ばれている。中庭にはオランダ風の風車があり、ソン・ヘギョ演じるヒロイン、スヨンがドラマの中で企画する火山噴水ショーは実際にこのホテルの庭で毎晩8時半から催されている。食事をしながら楽しんでもよいし、立ち見なら無料。宿泊者以外でも入って見ることができる。
そして新羅ホテル。ここには韓国映画で最も有名なロケ地、通称シュリ・ベンチがあることでも知られている。映画「シュリ」のラストシーンでハン・ソッキュとキム・ユンジンが海に向って座って話す場面が撮影された。「オールイン」ではハンラ・ホテルと呼ばれ、このシュリ・ベンチ周辺でも野外インターネット・サービスのデモンストレーションをするシーンが収録されている。
3つ目のホテルは主人公と対立するグループの本拠地になっているハイアット・リージェンシー済州。ドラマではシーワールド・ホテルという名前になっている。
オールイン・ハウス
「オールイン」でもうひとつ忘れてはならないのが島の東部、景勝地ソプチコジに建つ教会。ドラマの重要な場面で何度も登場するこの教会はもともとセットで、撮影後もしばらくはそれを見に訪れる人でにぎわったが、台風で壊れたのをきっかけに一旦撤去された。しかし2005年には「韓国初のドラマ記念館」と銘打ち、「オールイン・ハウス」として再建された。台本、衣装や撮影風景の映像展示が楽しめる。中文のホテルからは少し離れているが、「オールイン」のロケ地ツアーには欠かせない場所になっている。
ロッテ・ホテル
済州島は「オールイン」をはじめ「チャングムの誓い」「太王四神記」などたくさんの映画、ドラマのロケ地になっているが、それがなくても、沖縄や北海道へ行くのと同じような飛行時間でハイグレードな海外旅行が楽しめる場所としてオススメしたい。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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