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済州島で一番おすすめのアートスポット「ボンテミュージアム(本態博物館)」で、安藤建築の神髄を見る


本態とは「本来の形」の意味。人類の本来の美しさを見に行こう

草間彌生の展示室はマスト! 水玉をこんなふうに表現しています 草間彌生の展示室はマスト! 水玉をこんなふうに表現しています

済州島の楽しみ方は、雄大な自然を堪能することばかりではありません。私にとって、韓国でアート巡りをすることは旅の大きな目的の一つで、これまでにも多くのアートスポットを訪れてきました。西帰浦(ソギポ)にある「ボンテミュージアム(本態博物館)」は、韓国国内でもトップクラスのおすすめミュージアム。アートや建築、韓国の文化に興味のある人にはとりわけおすすめです!

本来の地形を崩さずに活かすのが安藤建築らしさ

建物の美しさに魅せられ、飽きずにぐるぐる回ってしまいます 建物の美しさに魅せられ、飽きずにぐるぐる回ってしまいます

ボンテミュージアムは、韓国の巨大企業グループ「ヒュンダイ(現代)」の会長夫人が30年かけて収集した韓国の古美術品や民芸品と、世界各国の現代アートを展示している博物館・美術館です。建築そのものが、大きな見どころのひとつ。世界でもトップクラスの建築家、安藤忠雄氏の設計です。安藤氏らしく、なだらかな山の斜面という地形をなるべく壊さず、地形に寄り添うような形で2棟の建物を作りあげています。コンクリート打ちっ放しの鋭利な印象を、随所に取り入れた韓国伝統家屋のエッセンスがやわらげ、ここの他に世界のどこにもない独創的な建築風景を見ることができます。

アート鑑賞というと堅苦しいイメージかもしれませんが……

古美術品のコーナーにあった、枕の展示 古美術品のコーナーにあった、枕の展示

なんといってもここでの安藤建築の真骨頂といえるのは、第2博物館のギャラリー2にある「瞑想室」でしょう。ギャラリー2はコンテンポラリーアートのギャラリーで、有名作家の作品が所狭しと集められています。しかし、靴を脱いで回るため、見学者は足の裏に木のやさしい感触を感じながらリラックスした気分で鑑賞できます。まるで、アート好きな誰かのお宅にお邪魔しているような感覚です。この一角が、安藤氏の「Meditation Room」という作品になっています。

ここを通ることが瞑想への道のり

私が仰天した安藤アートはこちら! 私が仰天した安藤アートはこちら!

入り口には「李幸子さま(ヒュンダイ会長夫人の名前)」と書いてあります。ひとりしか通れない、白壁の通路を幾度も曲がり、方向感覚がつかめなくなると、いきなり通路が終わって韓国スタイルの障子が目の前に現れます。無機質な壁から、温かく親密な素材(木と紙)への急激な視界の変化に目がついていけず、ほとんどギョッとします。障子の衝立をおそるおそる回り込むと、畳の真ん中に座布団が。意表を突かれ、その場に座り込みそうになりました。会長夫人のためだけの、瞑想室だったのです。写真やネット動画では絶対に得られない“体験”でした。やはり安藤氏は天才だと、つくづく思い知りました。

激動の時代を生きたナムジュン・パイク作品も

批評性と悪趣味が激しくぶつかり合うのがパイク作品 批評性と悪趣味が激しくぶつかり合うのがパイク作品

安藤氏と双璧をなすギャラリー2の見どころは、ナムジュン・パイク氏の展示室。ギャラリーの2階部分を橋でつなぎ、その両端に安藤氏の部屋とパイク氏の部屋がちょうど対峙しているのです。この空間づくりもまったく見事です。パイク氏もまた、実際に目の前に展開している作品を“体験”しなければ良さを知り得ない作家です。その意味でも、このふたつの展示室は実に好対照です。他にも、誰もが知る作家(ピカソや草間彌生など)の作品も間近で鑑賞できますよ。

屋外展示は散歩にぴったり!

こんな心和む素朴なアートも こんな心和む素朴なアートも

古美術や民芸品の展示も、私設ミュージアムとは信じられないほどの質と量です。しかし、まるで展示すること自体を展示しているような(?)、型破りで自由な展示の方法や、屋外展示のある意味で無秩序な闊達さは、やはり趣味性の強い一個人が建てたとしか言いようがない、と徐々に分かってきます。アクセスはタクシーがおすすめです。バスでは最寄りのバス停からも距離があり、本数もとても少ないのです。山の中なので、帰りの足も必要です。チャーターもしくは電話で、タクシーを呼ぶのもいいでしょう。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/12/16)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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