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祝・日韓国交正常化55周年。アートの島、済州島の「アラリオミュージアム・タプドンシネマ」へ!


韓国ドラマと自然の宝庫だけではない、アートの島としての済州島

建物の目印となる赤は、島の野生の花の色を表しているそうです 建物の目印となる赤は、島の野生の花の色を表しているそうです

済州島が韓国有数のアート発信地であることは、韓国好きな方ならとうにご存じかもしれませんね。その代表格である「アラリオミュージアム・タプドンシネマ」へ行ってみませんか。済州国際空港からタクシーでサッと行けるので、短期滞在の旅行者でも気軽に足が向く現代アート美術館です。ここは、ソウルにある「アラリオミュージアム・イン・スペース」と同時期の2014年に開館しました。

アラリオミュージアムとは?その独特の魅力とは?

壁が半分壊された跡が生々しい 壁が半分壊された跡が生々しい

ソウルと済州島のアラリオミュージアムに共通しているのは、建物が新築ではなく、使われなくなった古い建築つまり“廃墟”をリノベーションしているという点です。さらには、リノベーションといってももともとの建築の状態をできる限りそのまま残す、むしろさらけ出していることが最大の魅力なのです。無残に壊されたコンクリートの壁もそのままに。これにより、建築はアートを飾り収蔵する“箱”として背景化することなく、アートと響き合い、競い合い、引き立てあうための“パートナー”となっています。

劇場とその駐車場などを利用した、広々とした展示空間

スボード・グプタの作品 スボード・グプタの作品

ここは、タプドン(塔洞)シネマという映画館でした。2005年に閉館してから放置されていましたが、その9年後、隣接する元バイクショップとともに美術館となったのです。ソウルのアラリオミュージアムは、事務所だったビルを使っているので小さな作品が主ですが、こちらは映画館だっただけあり、大空間を使える強みがあります。その特徴を活かした大きな作品が並ぶさまは、胸に迫る迫力がありますよ!

どう解釈するかを鑑賞者にゆだねられる楽しさ

ジャン・ホアンの作品 ジャン・ホアンの作品

大きさでいえば、インドの作家スボード・グプタの作品や、中国の作家ジャン・ホアンの作品は壮観の一言でした。スボード・グプタはインドの鍋や食器、自転車などといった日用品を大きなボートにぎっしりと乗せた作品と、これもインドの金物をごみの山のように積み上げ、金物の山から生えてきたような水道の蛇口からほんものの水が絶え間なく流れ続けているという作品がありました。ジャン・ホアンのものは、牛100頭分の毛皮で作った“巨人”がとりわけ大掛かりな作品です。

批評性十分、あっぱれのコレクション

なぜ、太鼓に乗っているのか。なぜ、ふたりのガスマスクはつながっているのか、考えてもわからない…… なぜ、太鼓に乗っているのか。なぜ、ふたりのガスマスクはつながっているのか、考えてもわからない……

世界の二大大国インドと中国を代表する作家の、こんなに大きな作品を同時に見られるなんて、実にぜいたくなことです。これらの作品からは、現代生活への批評だけでなく、作家自らも現代物質文明のただなかに生き、その恩恵をこうむっている、そのことへの自省をも感じとれました。他にも多くの作家の作品が展示されていますが、自省、恥じらい、郷愁、無意味にも見える知的な諧謔、そのような精神性にあふれています。アラリオミュージアムの創立者であるアートコレクター、キム・チャンイル氏はまったく類まれな目利きですね……!

単なるハコモノではない、ここでしか味わえない“場”の魅力

「映画館として活躍していたのだなあ」と想像させる入り口 「映画館として活躍していたのだなあ」と想像させる入り口

最後に、この建物と立地について。ソウルのアラリオミュージアムは、暗くて狭い階段を上り下りする肝試し的なおもしろさがありました。それに対し、ここは海のすぐそばに建っています。ガラスで覆われた階段は、日中は明るい光で満たされ、海がよく見えます。前衛的なアートをめぐる合間に、この海の風景はよいアクセントになり、とても心が和みますよ!ソウルの「アラリオミュージアム・イン・スペース」については、当たびナレの私の記事をご覧くださいね。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/04/06)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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