わたしが「くら寿司」の野菜しゃり寿司を美味しいなと思う理由

今、話題のすしチェーン店「くら寿司」の糖質オフシリーズ! たくさん食べても肥らないように、シャリが小さいものやシャリのかわりに野菜を使ったものが登場しました。食べたいのは、シャリのかわりに野菜を使ったほう。野菜は、大根で酢漬けにしたものです。HPをチェックすると、大根の酢漬けのほど良い酸味と甘み、シャキシャキした歯ごたえがお寿司にぴったりとのこと。これは絶対美味しい。大根の甘酢漬けって、一緒に食べるものの味を邪魔しません。それでいて大根のおいしさもちゃんと感じます。まだ、くら寿司のシャリ野菜寿司を食べてもいないのに、どうしてこんなに断言するのかと言うと、10年ほど前、韓国人の友達の家で一度、食べたことがあるのです。

江陵の友達が作ってくれた「九節板」

2018年の平昌オリンピックの会場に近い江陵に、韓国人の友人が住んでいいます。家に遊びに行くと、私のために九節板を作ってくれました。「九節板(クジョルパン)」というのは、韓国の宮廷料理から始まった料理です。宮廷料理のコースを食べに行くと、必ず、最初のほうに出てくる前菜的な料理です。九節板は、八角形の仕切りがあるお盆のような器で出されます。八角形の真ん中には、煎餅(チョルピョン)と呼ばれる、小麦粉で作ったお焼きが入っています。その周囲を、薄焼き卵、にんじんの千切り炒め、きゅうりのナムル、牛肉を炒めたものなど8種類の具がとり囲んでいます。これらの具を少量ずつとって、煎餅で包んで食べます。

江陵の友達の家で食べた九節板(中央)。右下に見えるのはチャプチエ 江陵の友達の家で食べた九節板(中央)。右下に見えるのはチャプチエ

思う存分食べたいのに、食べられない「九節板」

私は、北京ダックなど、薄い小麦粉生地で包んで食べる料理好きです。九節板は、初めて食べた時からはまりました。でも、九節板って、庶民的な韓国料理の食堂や焼肉店などでは、なかなか食べられません。宮廷料理は、しょっちゅう食べに行く料理でもないですし。。しかも九節板って、バクバクと大量に食べる料理ではありません。宮廷料理のコースでは、煎餅が1人2枚ぐらいと、ほんのちょっとしか出てこないんです。私は、一度でいいから思う存分、九節板を食べたいって思っていました。そしたら以心伝心。友達には、こんな胸のうちを話したことがなかったのに、作ってくれました。しかもたくさん食べられるように、小麦粉の煎餅ではなく、大根の甘酢漬けで。

ソウルの江南にある、宮廷料理「必敬斎」の九節板。宮廷料理らしく薄味。量が少ないのが不満 ソウルの江南にある、宮廷料理「必敬斎」の九節板。宮廷料理らしく薄味。量が少ないのが不満

友達の家で初めて食べた、大根の甘酢の九節板

九節板は、家庭にも広まっています。家庭の九節板は、8種類の具がそろわないことも多く、おおざっぱな感じ。友達が作ってくれた具は、白身と黄味の卵焼き、にんじん、しいたけ、ピーマン、牛肉の炒めもの、きゅうりのナムルなど、7種類。さて、大根の甘酢漬けで包んで食べるお味は? 大根の甘酢漬けは、最初に甘味がやってきますが、酢が効いているので後味はさっぱり。薄味の野菜炒めやしょうゆ味の牛肉を包んで食べると、煎餅で包むより美味しいんじゃない? しかもバクバク食べても、小麦粉で作った煎餅と違い、お腹にこない。友達が言うには、「九節板は、太らないように煎餅ではなく、大根の甘酢漬けで作るのが流行っている」そうです。くら寿司の野菜シャリ寿司を見ると、友達の家で食べた九節板を思い出しました。また、江陵の友達に会いたいなあ。

大根も薄切りとは言っても、やや厚い。これも手作りの魅力! 大根の甘酢漬けは、薄切りの大根を一晩甘酢に漬けておけば、できあがり 大根も薄切りとは言っても、やや厚い。これも手作りの魅力! 大根の甘酢漬けは、薄切りの大根を一晩甘酢に漬けておけば、できあがり